1980年の記載がある。
初期のサモワールから200年くらい経ったことになる。
模様や形が複雑になり、趣向を凝らしたものが出るようになる。
この図柄はどう見ても戦争。
「クリコヴォの戦い600周年」の記念らしい。
1380年、モスクワが勝利した戦争は、絵画や小説になっている。
どんな話題で紅茶を楽しむというのか。正直、わからん。
1980年の記載がある。
初期のサモワールから200年くらい経ったことになる。
模様や形が複雑になり、趣向を凝らしたものが出るようになる。
この図柄はどう見ても戦争。
「クリコヴォの戦い600周年」の記念らしい。
1380年、モスクワが勝利した戦争は、絵画や小説になっている。
どんな話題で紅茶を楽しむというのか。正直、わからん。
坂本先生の本には、見捨てられそうなものを主役にする内容がたくさんある。
「民衆版画」もそのひとつ。
先生は「版画」について詳細な文章をたくさん書かれているが、これはレアな言葉。
民具が当たり前すぎて希少価値を持たない故に現存しにくいことと似ている。
粗雑に見える版画の技法も「味わい」として親しみを持って書かれている。
あまり取り上げられない小さな、しかし実は身近で興味深いものに注目させてくれる。
19世紀後半の花瓶型サモワール。
紅茶ポットが専用のポット置きにある。
こちらは保温用ではないのかな ?
お揃いのトレイもある。
こんなお茶セットがあれば、会話も盛り上がるに違いない。
「肖像画」の章に「栄光のための肖像画」という小見出しがある。
ここに、ヨアヒム・ウテワールの「二人肖像画」が紹介されている。
たまたま先生に同行した美術展でそれを見ることができた。
自宅に掛けても大丈夫くらいの大きさと迫力。
なぜ他の堂々たる肖像画の中にあるのか不思議だった。
先生は「絵の中に文字があるでしょ」と。(見えるけど読めない😅)
それは「記憶のためにして栄光のためならず」という意味だと教えてもらった。
画家があえてそう書き込むには理由がある。
画家と作品との関係を深く読み解く先生の眼力に感心したのだった。
「第一章 影絵」の後半に、不思議なイラストがある。
障子を使った江戸の旦那衆のお座敷遊びが挙げられている。
西洋美術史の先生と聞いていたので、こんな話も聞けるのかと驚いた記憶がある。
日本人の「影」へのこだわりをこういう形で見られるのは楽しい。
障子越しの影の話は、実はもうひとつある。
驚くこと間違いない。是非、見つけてほしい。