EKKEN♂

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はてブに関するエトセトラ3

2005-08-21 | WEBにまつわる話
 以下、三つの記事を読んでのはてブ(はてなブックマーク)に関する雑感。

ただ、最近は少し敬遠気味。ブクマしてくれた人がどこの誰か全く分からないからだ。もちろんその人がブログを持っていれば別だが、多くのブックマーカー(?)は匿名である。そんな匿名の中のコメントを読む行為は2ちゃんねると何ら変わらない。はてなブクマはブログを書く人間にとってあまり精神的に良くないのかも知れない。これは批判的なコメントを読みたくないというご都合主義ではなく、こちらがコメントに対して何かを思っても、それを相手に伝える術を持たないからだ。そんな書き逃げ感が、最近はする。
Blog向上委員会: はてなブックマークについて

①自らブックマークを見に行かないと、その状況(=悪い言葉、いやネガティブな捉え方をすれば晒されている状況)に本人が気づかない。

②そこに付されたコメントについて、本意とちょっと違った捉え方をされていたりした場合、コメントバックしたいという欲求にかられた場合でも直接そこにそれが出来ない。

③どうも、作者と読者に立場が別れてしまい、コミュニティへの同居感が喪失された感覚を抱く。

朝になって今日はやってきた antiECOの日記 - ブックマークという悪循環
※機種依存文字は原文のママ

「はてなソーシャルブックマーク」は、ブックマークした人の一言コメントが全閲覧者に公開されている。どうもこの仕様が気に入らない。これにより、?Bは「ブックマーク」ではなく、記事の執筆者とは離れたローカルな箇所でヒソヒソと論評する装置となっている。
はてなソーシャルブックマークは、カウンターを打たせる隙を作るべき : mjw-a.net

 このお三方のご意見を集約すると、「記事を書いた人とは無関係な場所で、記事のことを書かれるのは不愉快」ということになると思います。
 この件については、以前はてブに関するエトセトラ#はてブはキモいか?で書いた通り。はてブのコメントの中には、確かに批評・批判とは言い難い、単に相手を揶揄する為だけのコメントや嫌味なだけのコメントも多いのは事実ですが、こういうものは、はてブに限った話ではなく、WEBに文章を発表する上では、どこかでなされるものです。はてブというツールによって、それが顕著になったかもしれませんが、少なくとも取り上げられたということは、自分の書いたものに対して誰かが関心を寄せたと言うこと。
 リファラ隠しをしているわけでもないし、ブックマークには必ず「誰がコメントしたか」というはてなのIDが残されているので、あまりに無責任に過ぎるコメントは少ないものと思われます。
 ただし、このID、無論、はてブで嫌味なコメントを残す為だけの為に取得することもできるわけであり、自分の書いたものについて批判されることはないという立場を利用しながら、他人の書いたものに対して酷評していくというのは、その対象となったものとは無関係な立場であっても、あまり気持ちの良いものではありません。
 はてブを利用する際は、設定画面で自分のWEBサイトを表示する。これが僕の望むはてブの使い方です。
 はてブにおいて「反論を相手に伝える術がない」とBlog向上委員会のミズノさんは仰っていますが、ご自身が反論したいことがあれば、はてなのIDを取得し、自分の該当記事をブクマ、そこにコメントをすることで反論はできるんですよね。
 50字の反論で物足りなければ、それを記事に仕立て上げ、そのURLを書き記すこともできるわけです。ただ、たくさんのブクマがあった場合、「ご本人登場」が分かりにくいので、はてブの管理画面において登録した自分のWEBサイトを自分で登録した際には、そのことが第三者にも簡単に分かるイメージが貼られると便利だな、と思った。それとはてブへのトラックバック機能ね。

気遣いの範囲 (masahito)
2005-08-21 00:44:48

ブックマークって自分の為のものですよね。
なんか「いい人」すぎるような気がするんですけど。
あとから自分が読み直すためにコメントをつけたとしても、その中に批評性が出てしまうのは避けられないのではないかと思うんです。

どこまで第三者から見られることを前提とするのかは個人の裁量ではないかと思う。
誰かを傷つける意図はないので、私は自分以外の人にどう受け取られるかは気にしません。

気持ちをダイレクトに言えば、「傷つくんだったら勝手に傷つけばいい」と思う。
『斬(ざん)』:はてなブックマーク利用心得十箇条のコメント欄

 言い方がちょっとキツイかもしれないけれど、基本的に同意。
 ブックマークを公開している以上、「自分のもの」だけではないと思うけれど、後で読み返すときの為に、自分が分かりやすいタグやコメントをつけるのは、当たり前の事です。
 ただ、そのコメントに批評性が表れる場合、それを見た人から、いくらかの同意が得られない場合は、ブックマーカーが恥をかきます。そういうことが何度も続くブックマーカーは、他のユーザーからも冷たい眼で見られ、そのブックマークを参考にもされることはなくなり、また、自身のWEBサイトについても高い評価を得られることがなくなることと思います。
 引用したコメントが寄せられている『斬(ざん)』:はてなブックマーク利用心得十箇条では、その心得のひとつとして、コメントするためにブックマークしないこと。とありますが、僕は「コメントのためのブックマーク」でも良いと思うんですよね。ブログにはコメント欄があるのだから、そっちでやれよ、という方もいらっしゃるでしょうが、馴れ合いコミュニティにおける意見文の場合、批評性のあるコメントは、そのブログ主だけでなく、そのブログの常連からも嫌われ、時に荒し扱いをされることも珍しくありません。そうした場合には、むしろはてブのようなソーシャルブックマークにおけるコメントの方が、第三者の中立的な意見も聞ける可能性を持っているのです。
 その決して罵声ではない「中立的な意見」によって傷付くんだったら「勝手に傷付いてろ」と思うのは、コメント主のmasahito氏と同じです。

 以上、まとまりのないまま、終了。

 

「無断リーブ」はやめておきましょ

2005-08-21 | WEBにまつわる話
 「無断パンツ」VS「パンツフリー」で、無断リンク論争にお笑いを投じた「で、みちアキはどうするの?」・みちアキさん。
 その数日後に「無断でリンクされたのなら、無断で逃げてしまえばいい。
 はい、これ無断リーブ」ということで、「無断リーブ」しましょ?という記事がアップされていました。
 三週間も経ってから関連記事を書くのは、アップしたつもりですっかり忘れていたからです。はい。
 
無断リーブとは、「無断リンクされた」と感じた側による、当該記事の断りなしの移動・削除・改変の実施である。


もちろん、そんなことは以前からあったと思います。しかし、その行為にそれなりの名称(よびな)と思想的背景(いいわけ)を与えてやれば、どこからかひとりでに力を得て動き出すのではないかな?というのがわたしの企みです。

「で、みちアキはどうするの?」

 ※補足:はてなダイアリー - 無断リーブとは

 ブログ以前から、無断リンクに対抗する方法として、パス制導入・指定されたページ以外からのアクセスを弾くといった方法がありましたが、これ以外で最も簡単で、技術知識を必要としない方法が、インデックスページの第二段階のディレクトリ名だけを時々変えてしまう、と言うものです。
 レンタル掲示板など、自分のコンテンツのひとつであっても、外部サーバーへつなげている場合は、そのコンテンツへの無断リンクを禁ずることができませんが、一つのレンタルサーバー内のコンテンツは、この方法で勝手にリンクした相手にリンク切れを生じさせ、無断リンクを無意味にしてしてしまうことができました。
 みちアキさんは、それに「無断リーブ」と名づけて再提唱し、(ネタであるとは思うものの)推奨したわけです。
 
 しかし、やっぱりダメなんですよ、無断リーブ。
 ブログというツールにおいては、無断リンクを禁じたいユーザーの欲求を満たせない場合も多いと思うのです。
 コメントやトラックバックを受け付けない設定にしているユーザーなら、良い方法です、無断リーブ。
 でもコンテンツとBBSが同化しているブログというツールにおいて、URLを変更するのは、何かと不都合が多いです。
 多くのブログサービスにおいて、移動させたい記事を新たな記事としてコピペし、再投稿すれば、URLの変更は可能です。しかしコメントやトラックバックまでは、同期できないものがほとんど。あるいは僕が知らないだけで、寄せられたコメントやトラックバックまでもが、その時刻と共に変更できるシステムもあるのかもしれませんが、その場合においても、トラックバック送信元の記事内にある、受信側のURLまでを変更させることができないのです。
 ここで「勝手にリンクされたくない人がURLを変更するのだから、相手の記事内にある自分の記事へのリンクが切れても、さほど問題にはならんだろう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
 ここからはかなり憶測が混じった話なのですが、無断リンクを嫌い、なおかつコメントやトラックバックを受け付けている人は、単純にそれを禁ずる方法を知らないだけなのかもしれませんが、その割と多くが、交流のあるネット友人からのコメント・トラックバックを歓迎し、また、未知の人物からのものでも、自分の書いたものに対する賛同は受け入れている……というより、そういうものを求めている傾向が強いように思えます。
 無断リンクを禁じたいユーザーにとって、ブログは「ネット友達の拡充ツール」でもあるのです。故に、何の挨拶もない言及の為のトラックバックやリンクは嫌うけれど、サイドバーに組み入れる「ブックマーク」は、いわゆる「相互リンク」が多い。BlogPeopleMyblogListなどでも、被リンクリストに入っていたら、すぐに自分も登録し、また、相手が削除していたら自分も削除しているような気がします。(参考:ARTIFACT@ハテナ系 - はてなアンテナによる派閥の可視化
 そんな人たちにとって「無断でリンクされたから、URLを変更」という手段では、普段から交流をしている友人が寄せてくれた、コメントやトラックバック(その数の多さで、ネット友達との繋がりの強さを確認している人もいるでしょう)までも無効にしてしまうのは、ちょっときついことではないでしょうか。
 その人の‘ネット友達’の方だって、自分が書いたコメントや送ったトラックバックが、ブログ主の都合で一方的に消されてしまうことがたびたび続くとようだと、そのうちコメントを書く気が失せてしまうかもしれません。

 僕は「無断でリンクされるのは嫌だけど、ネット友達との仲の良いお付き合いはしたい」という人は、不快な思いをしないためにも、パスワード制を導入するか、閲覧可能な人を設定できるサービスに移行したほうが良いと思うんですけどねぇ。
 SNSには、招待されなくても参加できるものもありますし、言及されることを厭うWEB日記書きは、閲覧者を制限しやすいシステムの方を利用することをオススメします。
 gooにもSNS的な日記サイト作成ツールが用意されています。→goo プチサイトgoo ホームページに簡単な説明が書かれているので、越後屋からトラックバックをうけつけたくない方は、使ってみてはいかがでしょうか。


 ……と、みちアキさんがネタで書いた「無断リーブ」にマジレスしてみる。