EKKEN♂

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無断リンク禁止ブログへの無断リンク

2005-07-11 | WEBにまつわる話
 や、別にね、「無断リンク禁止です」と謳っているブログを見つけては、個別に糾弾して「おまえバカちゃうか?」とやる気は無いのですがね、無断リンク禁止ブログ(ココでは敢えてブログに限定します)へ相手の了解無くリンクすることが、果たしてマナー違反なのか、ということですよ。これ「無断トラックバック禁止、トラックバックするときはコメント欄で挨拶してから!」というオレルールにも関係してくるのですけど、そういう主張をする人は「なんでブログ使っているの?」と単純に思うわけです。
 トラックバックってのは、言及通知機能でしょ。リンクしたことを通知する為のシステムでしょ。トラックバックしたことで「無断リンク」ではないでしょ。「言及しましたよー」という通知をするためにトラックバックを送っているのに、わざわざコメントで通知を求めるのもヘンなハナシでしょ。
 何の関連も無い、あからさまな宣伝トラックバックを防止する上での「無断トラックバック禁止」なら、分からなくもないですが、そうしたトラックバックを送る人というのは、得てして相手の記事なんか読んじゃいないのだから(故に何の断りも無く削除してしまって構わない)、あまり意味のあるものとも思えないです。
 トラックバック受信に関するポリシーを含めて、ローカルルールを掲げるブログ主の多くが誤解している事だと思うのですけど、それを掲げておけば守ってもらえるとか、自分のブログを読む人がそのローカルルールを必ず読んでくれるなどというのは、あまりに幻想的です。いい大人の女性が「いつか白馬に乗った王子様が……」のようなあほらしさを感じてしまいます。
 ブログ検索などにより興味のある記事へ辿り付いた閲覧者が、その記事内に書かれていないブログ主のお願い事を読む機会は、一体どれくらいあるでしょう?
 読む機会も少ない、読んだとしてもそれを守る由縁が全くないローカルルールを、自分の都合だけで守ってもらおうなどというハナシが、あまりにナンセンス。

 ここで「無断リンク禁止ブログに無断リンクすることに対して反感を覚える人」がよく持ち出す「相手が嫌がることをするのはマナー違反だ」という苦情を否定させていただきます。
 その論理でいくと、「無断リンク禁止を持ち出される事を嫌がっている人」の気持ちはどうしますか?
 無断リンクを禁止されることを嫌がる人にとって、「無断リンク禁止宣言」こそがマナー違反となりませんか?
 視点が狭すぎるんですよ、「相手が嫌がることをするのはマナー違反」っていう根拠は。少なくとも無断リンク禁止という主張については、その主張自体がインターネットの仕組を根底から覆すものである以上、リンクされない仕組(指定されたページ以外へのリンクについては弾き返すなど)を構築せずに文面での「無断リンク禁止」は、ふざけているとしか言いようが無い。しかも、無断リンク禁止を主張する人の多くは、無断リンクすることに対して、まるで犯罪者であるかのごとく「マナー違反」「常識知らず」と糾弾したりするから性質(たち)が悪いのです。「リンクするときは、一言コメントいただけると嬉しいです」というように控えめな主張をするという手だってあるのに、オノレの「守って欲しい事」を一般常識化することに苛立ちを覚えます。
 
 とは言え、無断リンク禁止を嫌がる人が多く主張する「法的に何の問題もない」という言い訳は、僕はあまり好きではありません。リンクが自由とは言え、好ましくないリンクと言うのは、少なからず存在するからです。
 例えばヲチ系サイトにおける「こんなバカ見つけた」的なリンクや、ある種の荒らし依頼掲示板は、そのリンクそのものに違法性は無くとも、一緒に添えられたコメントの多くが誹謗中傷の類であると言って良いでしょう。あえてハイパーリンクはせずにURLのみ記すとか、リンク元を不明瞭にするためのリダイレクトをかませる、あるいはSNSなどのリファラが辿れないリンクも、対象となっている人がどこで何を言われているのか不明確な点において、僕は好ましいものだと思いません。
 リンクは自由、と主張する僕にも「嫌いなリンク」は存在するのです。
 但し、自分は何かしら物事に対する批判を行いながらも、自分の意見に対する異論を唱えられる事を「荒らし」とか「スパム」「嫌がらせ」とすることは、あまりに狭量に過ぎませんか。
 相手の意見に異論を唱えることは、別に荒らしでもなんでもないでしょう。その異論の唱え方にもよりますが、別段相手を馬鹿にするわけでもない、明確な根拠をもって「あなたの書いていることは、こういう点においておかしくないですか?」という意見を「意に反するトラックバック」と感じるのであれば、「荒らされた」とかギャーギャー騒がずにスルーするとか、黙って削除する、あるいは、始めから読んでもらうターゲットを絞ったシステムにおいて公開すれば良いだけのハナシでしょう。
 「アクセスは欲しい! だけど自分と意見を異にする人のコメントやトラックバックはいらない!」
 そんな人はブログなどやらずに、SNSなどのアクセスのコントロールをしやすいシステムを使えば良いのです。

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1 Comments

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Unknown (えっけん)
2005-07-13 20:54:51
この記事をMMでBMしている、「がメモ」の人は、私・越後屋並びに「モヒカン族」に対し、多大なる誤解をされておる。