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群馬の田舎から情報発信!

『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』(本田直之)

2009-03-15 11:29:04 | 読書日記
 「あらゆる発明は人々に『面倒くさい』を解消するために生まれました」
 「面倒くさいから、面倒が起らないように工夫する」
 「小さい面倒をやっておくことだけで、負の連鎖から抜け出し、日々のストレスからも解放されます。」

 基本的な生活スタイルを55の法則として語っています。
例えば、
 ・面倒くさいから変えられないものに執着しない
 ・面倒くさいからメモする
 ・面倒くさいから全部予約する
 ・面倒くさいからマニュアルを熟読する
 ・面倒くさいからやらないことを決める
 ・面倒くさいからパソコンを頻繁に買い替える

 特別、面倒くさがりやの人にだけに当てはまるアドバイスではなく、広く一般のビジネスマンにも有効なアドバイスが満載です。
 自分の生活スタイルを一度点検するために読んで確認するのに有効では。

『ジェネラル・ルージュの凱旋』(海堂尊)

2009-03-15 11:04:44 | 読書日記
 医師不足が叫ばれているなか、医療現場では何が起きているのか。
 救急医療、ドクターヘリなどは採算の採れない分野。大学病院も独立法人化され、不採算部門は切り捨てられる?
 救急医療は確かに患者が運ばれてこないと仕事にならない。しかし、いつ何時患者が運ばれてきても対応できるよう、しっかりとした体制を整えて置かなくてはならない。そういった意味では不採算にはなりがちなのでしょう。
 そんな中で医師や看護師といった現場で働く人たちが疲弊していく。

 後半のタンクローリー炎上事故の救急医療の場面は圧巻です。「すべてうちで引き受けろ」という速水部長の言葉がカッコイイ。「患者を俺のところへ連れてこい。そうすれば、俺が助けてやる!」という医師としての気概が素晴らしい。

 個人的にはロジカルモンスター白鳥があまり活躍していないのがちょっと不満。
 しかし、収賄の告発という事件だけで、大学病院内にあるエシックス委員会やリスクマネジメント委員会といった仕組みや、さまざまなドロドロとした人間関係が盛りだくさんに詰め込まれていて、ミステリー色は薄いが一級のエンターテイメント小説に仕上がっています。