勉強法というのは、いかに「理解度」を上げて、「”分かったつもり”から抜け出すことができるのか」にかかっているのです。
実社会で生きていく上で必要不可欠な「思考力」を身につけるために必要なことは意外とシンプルなのです。一つ一つの事柄に対して「なぜ、そのようになるのか?」ということを段階的に整理していく習慣を身に付けるようにすればいいのです。
「数学的思考力」とは?
①「論理的思考力」→情報をフローチャートにまとめる思考力
②「情報の本質を見抜く思考力」→「直感力」によって「仮説」を出し、それを論理的に「検証」していく思考力
著者の前著「数学嫌いでも「数学的思考力」~」の思考手法を、具体的な問題で使ってみせてくれる、いわば応用編てきな作品です。
サブプライムローン問題を発端とする経済普及の大元がアメリカの住宅価格の値下がりであれば、アメリカの住宅価格が上がれば、景気の回復も近づくという風に、知っていて当然のように新聞を賑わしている言葉の本質を簡単に解説してくれています。
さらには、難解不可解そうで、何となく近づきづらい社会保険問題もその本質から分かりやすく解説してくれています。
「数学的思考力」が身に付くと、普段の様々な場面でコミュニケーション能力が高まるのだと思います。
自分の思いを、分かりやすく、順を追って話すことで、より理解が進むのですから。
もう一度、前著を読み返してみようと思います。