G's HOME日記

群馬の田舎から情報発信!

『サッカーボーイズ 再会のグランド』(はらだ みずき)

2009-03-28 10:55:01 | 読書日記
 サッカーを通して迷い、傷つき、悩み、友情を深め、成長していく遼介たち桜ヶ丘FCメンバーの小学校生活最後の1年と、彼らを支えるコーチや家族の思いをリアルに描く作品です。

 小学生ながら、サッカーの技術に悩み、チームメートとの人間関係に悩み、キャプテンになれないことに悩み、様々な悩みを抱えている。それでもサッカーを通じて逞しく成長していく。小学生であっても、自分の好きなことに打ち込み、上達しようと努力することは、人間として成長していくには効果的なことだと思います。
 どの時代でも”熱く”なれるものを持っているということはいいことですよねえ。

 サッカー、特に小学生時代はコーチの指導方法は重要でしょうねえ。強くなるためには、さまざまな指導方法があるのでしょう。
 本作品では、新しいコーチの指導方法により、試合開始前のかえ声が変わります。
 話の最後にそのかけ声が明らかにされます。「エンジョイ!」「フットボール」
いいかけ声ですよねえ。それまでの様々な苦しい練習、いろいろあった人間関係、それらを全て踏まえた上で、今、ここで始まる試合に向けた心構えとしては最高のかけ声だと思います。
 こんな風にサッカーの試合ができたら、きっと素晴らしいゲームができると思います。

『公立小中高から東大に入る本』(和田秀樹)

2009-03-28 10:33:17 | 読書日記
 公立高だから東大に合格できる理由とは?都会の子より時間がたっぷりあるから。空いた時間を勉強に充てればよい。

 就学前は「過保護」に育てよー幼児期に何を教えるか
 「過保護」に育てないと子どもはのびない。

 「自分はできる」という幻想を与えよー小学低学年で何を教えるか
・親は子どもの前で本を読め
・”できない子”にはどんなに簡単でも”わかる”問題を与えよ
・”できる子”と仲良くさせよ

 「試験に強い子」に育てよー小学校高学年で何を教えるか
・「ペーパーテスト学力」を重視せよ
・計算力だけはしっかりつけさせよー算数の教え方
・読んでいる本の内容を子どもに聞いてみよ

 「内申書」を気にするなー中学生活をどう過ごさせるか
・勉強は時間より”量”だと心得よ
・中学では、英語と数学だけは徹底して勉強させよ
・英単語を覚えられるだけ覚えよー英語の勉強術

 偏差値を信じるなー高校時代をどう過ごすか
・高校に合格した日から、受験生になれ
・どんな参考書を使うかで得点力が違ってくる
・親は、子どもを「依存」させてやれ

 「結局、受験というのは、親子が人生観や社会観を問われ、それに対して一定の解答をしていくプロセスではないかという気がします。
 このプロセスを経て、親も親として成長していくのだと思います。だからこそ受験は、家庭の課題なのだと思います。」

 著者の経験から、東大受験のための具体的アドバイスを子どもの年代ごとにまとめた作品です。
 実際、東大に合格された方の勉強法は千差万別でしょうが、基本的な勉強法を頭に入れておくことは効果的だと思います。

 とはいえ、この作品は、受験生本人を対象としたものというより、親の心構えを説いた作品だと思います。

 解説で蔭山さんが述べていますが、受験はきわめて「家庭」の問題であるということ。親と子どもが人生観・社会観を作り上げ、実現していく過程であるということ。家族が成長していく過程であること。
 だからこそ「受験」というちょっと暗いイメージのある行為も、前向きに、価値あるものとして家族で取り組むべきものなのでしょう。
 決して、受験は子どもだけが頑張ればいいというものではなく、家族みんなで取り組むべきものだということです。