アケボノ。

不意に。

煙草が吸いたくなって。
どうしようもなくなって。
しばらく部屋の中を探した。
出てくるのは空箱ばかり。

イライラはどこまでも。
曇り空はどこまでも。
低気圧のような機嫌は回復せずに。

上手く言葉を紡げなくて。
大切な人を泣かせた。
そんなことを言いたいわけじゃない。
そんなことを言ってほしいわけじゃない。
空回る唇と、沈んでいく気持ち。

何をどうやっていいかわからなくて。
立っている場所が不安で怖くて。

そんな弱さをぶつけるなんて最低だ。

どうしようもなく沈んでいるときに。
ぼくのＰＣが選んでくれた曲。

川村結花さんの、「アケボノ」。

なかなかやるじゃないか。
ちょっとだけ元気、でたかも。

でも、やっぱりやるせない気持ちは消えていかないなぁ。