Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

ヒグラシのソロ

2022年09月08日 21時54分15秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 夕刻に帰宅したとき、北側の団地の入り口でヒグラシのカナカナという鳴き声が妙に強く聞こえた。1匹だけだが、とても強く響いていた。団地の中ではミンミンゼミがまだ多い。ツクツクホウシとヒグラシがそれに次いで聞こえる。合唱の中でカナカナという声がまぎれてそれほど印象的ではなかったが、1匹だけ聞こえるととても耳に残る鳴き方だと感じた。
 自分の家に入って、ベランダからはミンミンゼミ、ツクツクホウシ、ヒグラシの合唱が聞こえる。三部合唱ばかりが耳に入ってきて、ヒグラシだけ飛びぬけてソロのようには聞こえてこない。ソロを奏でていたヒグラシがとても愛おしく感じた。
 階段の踊り場で死んでいる蝉も、羽が透明なのが目立つようになった。ツクツクホウシとヒグラシである。もう蝉の季節も終りに近くなってきた。寂しさを感じる。

★面白う聞けば蜩夕日かな          河東碧梧桐
★あしたあるゆえにひぐらしゆうべあり    荻原井泉水
★ひぐらしの鳴く音にはづす轡かな      飯田蛇笏

 ヒグラシというとどうしても夕方に聞く、ということから抜け出せない。それはそのような句で魅力的な句が多いから、ということにしておきたい。

 本日の午前中に、友人から送られた2冊の本のうち1冊を読み終えた。午後からは2冊目に突入。1冊目は中国の南北朝から初冬にかけての王義之の蘭亭序草稿と初唐の太宗・三大書家の歴史小説。2冊目は満蒙開拓団についての小説。私のこれまでの読書の流れは違うが、せっかく贈呈された本なので、本棚の肥やしにするのは失礼である。
 感想は後日。

 本日は降りそうで降らなかったが、とうとう先ほどから降り始めた。
 



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