Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

ススキの穂

2020年07月26日 16時05分45秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 レーダー雨量計によると、時間雨量80ミリを超える雨の区域がつい先ほど私の家の上を通過していった。確かに、ほんの一瞬だったが、確かに向かい側の号棟がほとんど見えなくなった。そのときだったのだろうか。
 朝から30ミリから50ミリの雨の区域が断続的に通過していった。その間には太陽も顔を出すこともあり、めまぐるしい変化である。そのたびにミンミンゼミも慌ただしい。鳴いたり、雨に鳴くのを遠慮したり、忙しい。

 風はそれほど強くはなく、ほぼ南風。東の空は雲の切れ目が多いが、南から低い雨雲が押し寄せてくる。
 昼過ぎから幾度か出かけようとしてそのたびに強い雨が降り、足止めを食う、ということを繰り返している。

 薄・芒は秋の季語であるが、先日薄の穂を折角見つけたので‥。



★野にありし全長を活け穂の芒      鷹羽狩行

★リヤカーにつきゆく子等や花芒     星野立子
★芒挿す光年といふ美しき距離      奥坂まや

 第3句、正しい光年の使い方である。光年とは時間の尺度ではない。距離のをあらわすのである。人は「1万光年」と聞くと、「1万年」という時間を思い浮かべる。正しくは「光が1万年かかって到達する距離」のことである。「美しい」のは「距離」ではなく言葉の響きから醸し出されるイメージと、そして「光」のイメージであろう。芒を照らす光は太陽光であるが、宇宙からの光をも反射してかがやいている芒かもしれない。
 残念ながら梅雨の最中に穂の出てしまった芒は、光を求めても叶わない。



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