本日より読むことにした本は「都市空間の怪異」(宮田登、角川ソフィア文庫)。水木しげるの「百鬼夜行展」を見たからというわけではないが、「妖怪」というものの存在が人々の観念からどのように生み出されたのか、という疑問は昔からある。しかしそのことについては不勉強であった。念願のいい機会である。また引用されている絵画への関心もある。
本日は読み始めたばかり。早速柳田國男の「妖怪談義」から始まる。
「妖怪は怪異とか不思議、恐怖の対象であり、とりわけ神霊が他界と人間との交感の媒介機能を果たす重要な文化要素であり、アニミズムの世界に属する現象として、民俗文化の中に位置づけられてきた。」(第1章「妖怪と人間との交流」 第1節「妖怪の音声」)