Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

ベートーヴェン「ピアノソナタ第30番」

2021年02月18日 14時14分20秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 初めて購入したベートーヴェンのピアノソナタは、ルドルフ・ゼルキンの演奏で「第30番」「第31番」「第32番」の3曲が収録されている。1987年の録音。ゼルキンは1991年に亡くなっている。

 まだ高校生になりたてのころ、同学年のクラシック通が「弦楽四重奏やピアノソナタは、9曲のシンフォニーを山脈の頂とする広いすそ野のような曲群」という趣旨の発言をしていたのを聞いて、そんなものなのか、と思い込んでしまった。
 そんなことばに縛られていた自分が情けないのであるが、室内楽曲の全般が好きになったのはブラームスの作品に接するようになってからである。ブラームスがベートーヴェンの交響曲という呪縛にどれほど悩みながら曲作りをしていたかを知るにつけ、ベートーヴェンから遠ざかっていた自分を思い出す。
 そしてベートーヴェンのヴァイオリンソナタや弦楽四重奏曲を聴くたびに「後期の曲ほど、どうしてこんなに楽器を強く、金属音が擦れるほどの奏法にこだわるのか、どうして楽器を豊かに鳴らす曲にしないのか」といつも感じていた。それは今でも変わらない感想なのだが、ことピアノに関しては、違っていると友人に教わった。
 その手始めがこのCDの購入につながる。学生時代の知人に、昨年がベートーヴェン生誕250年ということを思い出させてもらったこともきっかけである。

   

 さて、第30番の曲、解説によれば第1楽章は「テンポも拍子もことなる対照的な性格の2つの主題」、第3楽章は「「歌うように、心の底から感動をもって」と記された主題と6つの変奏と主題の再現」と記されている。
 ウィキペディアにも楽譜が掲載されているが、全体を見たい。楽譜愛好家の私としては、楽譜を見ながら鑑賞したいと思った。しかし後期のピアノソナタ全曲をおさめた楽譜を購入するのは厳しい。
 頭の中に入るには時間がかかりそうな気配。

 このCD3曲収録されている。これまでなじみのなかった曲だが、じっくりと聴きたいと思う。少し時間をかけてみたい。幾度も聴くのが一番である。
 ベートーヴェンのビアノ曲を聴く楽しみを示唆してくれた友人・知人に感謝である。



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2 コメント

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31番のフーガ (こだぬき)
2021-02-28 17:28:37
ピアノソナタ全曲聴いたことはないですが31番が一番好きです。
久しぶりにYouTubeで彷徨ってみました。

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こだぬき様 (Fs)
2021-02-28 20:41:27
ご訪問ありがとうございます。うれしいです。
クラシック好きなくせに、ベートーヴェンのビアノ協奏曲には縁がありませんでした。
30番と31番はいいですね。この2曲を繰り返し聴いています。
この2曲の雰囲気は、似ていると感じました。
コメント感謝です。またよろしくお願いします。
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