Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

図書4月号読了

2022年04月03日 15時56分26秒 | 読書

 天気予報とは違い朝から雨。午後はどこにも出かけずに、家で読書タイム。「図書4月号」を読み終えた。本日読んだのは以下の5編。

・朔太郎の『猫町』        司  修
「朔太郎は、「自然の風景の中に反映されてる、自分の心の郷愁が写したい」ので、プロカメラマンの写真と根本的に異なっていました。レンズを解放にして焦点距離をずらし、ぼけた写真をヨシとしていたの、「郷愁」を求めて辿り着いた方法なのでしょう。朔太郎の、ぼけた写真を見る私は、想像力がふくらんで夢の中に誘われ、自らもこのような場所にいたと思わされます。」

・大泉黒石20 黒石の文学    四方田犬彦

・絵本を作る人          筒井大介
「どんな局面でも縮小方向の改訂は提案しないということ。作歌から「これはちょっと過激すぎるのではないか」というアイディアや裸婦を提示されるたとする。しの時に、「いやあ、これはちょっと絵本としては難しいですねぇ」なんて言わない。まずは、出てきたものを受け入れる。そこには作歌がやりたいこと、面白いと感じていることのエッセンスが隠されている。それを読み取り、時には作家自身に意図を問い、そのエッセンスをさらに上手く活かす別の方向性を模索しね提案する。これが大切だ。」

・絵が綻ぶ            岡村幸宣
「先輩の」画家たちから、絵で社会的な主題を扱うことは「邪道」であると批判を受けたと聞く。芸術において、何が「正道」で何が「邪道」か、私には判断が難しい。すべての芸術家が社会問題を取り上げる必要があるとは思わないが、芸術家も釈迦を構成する一員である。理不尽や矛盾に憤り、立ち向かうことがあったとしても、それは自然の成り行きだろう。」
「展示のたびに綻ぶ絵画は、画家の手によって繕われる。その作業に本人は喜びを感じているが、いつまでも続けられるわけではないという限界もある。「原爆の図」も作者の没後二〇ねんという歳月が過ぎ、保存修復の問題に直面している‥。‥芸術の歴史には、地下水脈のように絶えることなく、社会の現実と格闘する画家たちの仕事が連なっている。それらの系譜に支えられながら、画家はただひとり、絵筆を頼りに新たな地平へ旅立っていく。その背中を静かに見続けたい。」

・マダム・マサコの洋装店     斎藤真理子



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