shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

白山 初秋の中宮道を歩く(その① プロローグ)

2024-08-29 05:30:00 | 山行・旅行
中学2年の時に最初に登って以来、今回が20回目の白山登山となった。
今回は二つの目的を持って入山した。一つは中宮道を歩くこと。もう一つは初秋の草花を観ることだ。山頂を目指す登山ではない。しかし余力があれば御前峰か大汝峰のどちらかを登ろうとも思っていた。

中宮道は白山山頂に至る登山道の中でもっとも距離が長く、中宮温泉から室堂までの距離は20kmある。途中に水場が少ないこともあり、真夏を避けて秋に歩くのが良いと言われている。途中に2つの避難小屋がある。そのうちゴマ平避難小屋は中間地点にあるので、そこに泊まる計画とした。

草花は、『白山花紀行』が7~8月に白山の登山道で観られる花をまとめているので、ぎりぎりの8月下旬に出かけることとした。中宮道の中でも北弥陀ヶ原やお花松原は花の名所として知られていて、そこで咲いている草花が楽しみだった。

今回は東京(羽田)から小松まで空路を使った。空路の場合いつも機窓から見る山々が楽しみだが、今回はずっと雲が多く、その中で富士山だけが頭を出してくれていた。


小松空港が近づき高度を下げていくと、雲間から懐かしい街並みが見えてきた。母の生誕地でもある白山市鶴来の街並みだ。母の生家もこの街のどこかに見えるのかもしれない。
右に蛇行して流れているのが手取川で、中央を真っ直ぐ流れるのは七ヶ用水(しちかようすい)だ。手前にグラウンドが見えるのは鶴来高校で、その上に白山郷公園や武道場が見える。白山比咩神社は、左のこんもりとした丘(舟岡山)の向こうにあり見えていない。
余談になるが、白山比咩神社はかつて舟岡山にあった。鶴来の街中から白山を望むことはできず、舟岡山から白山を遙拝していたとされる。また現在の白山比咩神社の境内には奥宮遙拝所があるが、そこからも白山は見えず、大汝峰、御前峰、別山の白山三山の形をした大岩が祀られている。


この日は中宮道の起点となる中宮温泉の、にしやま旅館に泊まった。夕食にイワナの塩焼き、ゼンマイの煮付け、山菜の天ぷらなどが供され、いずれも美味であった。地酒の菊姫の純米冷酒も絶品で、登山前だというのに少し飲み過ぎてしまった。

源泉掛け流しのお湯はほどよい温度で、しかも柔らかく、長く浸かっていても湯疲れすることはなかった。なるほど胃腸に良いと言われるのも納得できた。
中宮温泉は一説には1300年の歴史があると言われている。詳しくは『白山の自然誌 白山の秘湯・中宮温泉の歴史』に詳しいので、リンクをご覧いただきたい。現在はにしやま旅館を初め3軒が営業している。


にしやま旅館の会長から登山道のこと等を教わって、翌朝6時に宿を出発した。

白山 初秋の中宮道を歩く(その② 中宮温泉~シナノキ平避難小屋) に続く。
コメント (8)
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