発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
+++++++++++++++
世界徒歩大旅行記3万4千キロ
+++++++++++++++
10、ニュージーランドを歩く-44
・日記 34
4月5日 (火曜日) 快晴 34日目
朝、6時フェリーを降りる。まだ日は出ていない。快晴である。
あまり寝ていないので、目は大変重い。
Wellingtonに上陸したのは良いのだが、久しぶりの都会で地理の感覚がつかめず、どこがどこであるか分からない。
今日は郵便局に行き、Shane の母方のおばさんの家からの手紙を受け取らなくてはいけない。
町を歩き郵便局を探す。7時にはそこに着くが、郵便局が開くまでその前で待つことにする。
南の島ではこれほど大きな町はなかった。
待つ間、日が出ていなかったのが、日が昇り、人々が忙しそうに動き出す。
その様子は牛乳配達の人が牛乳瓶を運んで家々に配るものであり、その時互いの瓶が当たる音がしたりするものである。
また、新聞配達の人が忙しそうに新聞を配ったりするものである。
その様子を見て「あ~!都会が動き出したな。」となんだか新しいものでも見たような気がする。
南の島を歩いている時は、この様に町が動き出すというようなことを考えたこともなかった。
南の島も毎日この様に一日が始まったのであろうが、俺はほとんど自然の中だけで町にいなかった。
また、小さな町に泊まった時は朝、町が動き出す様子を見る時間とか心の余裕がなかった。
今朝はこの町が動き出す様子を見て、良い時間を持った様に思う。
昼過ぎにLower Hutt に着く。
郵便局ではMr.+Mrs. Breadford からの手紙を受け取り、その家の住所であるここまで歩いてくる。
手紙には電話番号が書いてあるので、ここで電話をかける。
ここで問題が起こる。
この国では公衆電話をかける時に、相手方が出ないで受話器を置くと自動的にお金が戻らないのである。
ボタンBを押さないとお金が戻ってこないのである。
一回目に電話をかけた時、相手が出ないので目の前にあるボタンAを押してしまったのである。
このボタンAは相手が出てきて話をするときに押すボタンで、相手が出ない時にこれを押すとお金は中に入ってしまう。
お金が戻ってこないのである。
この時6セント(2セントコイン3枚)だけしか持っていなかったので、すぐにもう一度電話をかけられない。
だから、デイリーストアーを探すがなかなか見つからない。
やっと見つけたが、その前には公衆電話がない。デイリーストアーと公衆電話が近くにはないのである。
どうにか、公衆電話を探しだし、2回目の電話をかける。
それでも、彼らが帰ってきていないようなので、夕方もう一度電話をかけることにする。
その待っている間はこのLower Huttの町の中を歩いたり、川の堤防で酒を飲んだりしながら時間をつぶす。
そして、夕方になり電話をかける。
相手のMrs.Breadfordが出たのだが、すぐに切れてしまう。
俺は「何だ、俺が英語ができないと思って電話を切ってしまったのか。少し失礼な人だな。」と思った。
しかし、考えてみると、ボタンAを押していなかったので、電話が切れてしまったのである。
この機械のシステムは我々日本人には大変面倒なものである。
相手が出たらボタンAを押して、話が続けられるのである。
だからもう一度、電話をかける。話が通じるとやはり、彼らは失礼な人ではなかった。すぐに来いと言ってくれる。
それで、彼らの家まで歩いていく。ここでは2泊させてもらうことにする。
Mr.+Mrs. Breadford の家で泊まる。
出費 N$9.00
================================================================================
筆者は現在、韓国に住んでいて以下の様な韓国とのビジネスサポートをしています。よかったら見てください。
www.shozonkb.com
================================================================================