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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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12、シンガポールからヨーロッパまで歩く （イラン） -362
13）イランを歩く
日記から－16
12月6日（木曜日） 曇りのち雨
朝から曇っている。珍しい天気である。
その内に空が涙を流して来た。（雨が降ってきた。）イランでは始めての雨である。
この砂漠地帯で雨が降るとは思わなかった。
テヘランで粉末の醤油を受け取ろうと、日本の家に粉末の醤油を送ってもらうよう葉書を出す。
これは以前から、少し大きな町からだったら確実に日本に手紙が届くだろうと思っていたのである。
それと言うのも、このところ食べ物が同じで、たまには日本の醤油の味が懐かしくなってきたのである。
今まではその様なことは考えても見なかった。
さて、この葉書を今朝出そうと思い郵便局に行かなければならないので、少し出発が遅くなる。
朝8時過ぎにインを出て、郵便局により、葉書を出して歩いていると銀行が目に入ったのでそこにも寄る。
銀行では今まで拾ったコインを使えるものに換える為である。
そこでの話は拾ったコインの中には古いコインも入っているし、ギズもひどい物があると言うのだ。
古い物は前の王様の顔が描かれていて、この顔のために、店で使うことができないと教えてくれた。
それで途方にくれていると、その担当者が個人的にその古い顔があるコインを換えてくれるというのである。
コインが少なくなり軽くなったし、使えないはずのコインが使えるコインになったので、大変助かった。
Bughinという所で、何時ものようにポリース・チェック（検問）を受けたが、すこし話をするだけで終わる。
道にガソリンスタンドがあり、ガソリンを買おうとそこに行ったら、金持ちそうな人が0.5ℓならやると言ってくれた。
この辺では1ℓがザヘダンの時の40リアルより安く、30リアルぐらいであるようだ。
ヤミのレートで計算すると日本円で13円程度である。信じられないくらい安い。
ちなみに、ナン1枚は10～15リアルであり、主食やガソリンは非常に安くなっているようである。
このガソリンスタンドの後、ナンを買いにレストランに入ったら、4枚ただでくれた。ありがとう。
出費 30リアル （郵便代だけ）