徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

8、オーストラリアを歩く-102

2010-03-27 10:45:00 | 日記
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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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8、オーストラリアを歩く-102

・日記 12-81

1月18日 (火曜日) 快晴   84日目

 この辺は町が近いし、暑さが和らいできたので、水も食糧もあまり持たなくてすみ、非常に荷物が軽くなる。
だから、歩くのも軽くなり、楽に歩ける。ただし、これは平らなところでの話しである。
今日は珍しく山を越える。山に入ると人家もないので、水と食糧は運ばなければいけない。
そうなると、さすがにその時は一時間に6kmは歩けず、5km位が精一杯であろう。
この様に朝から夕方まで山を登り下りで水と食糧を一杯運ぶと一日55km歩くとちょっときつい。
だけど、もし、毎日がその様な所を歩くと慣れてしまうであろう。人間とは順応力があるからである。

 今日、坂の途中でパンクしている車があった。
その車の持ち主はおじいさんで困っている所を他の車のおじさん、おばさんが先に直してあげていた。
俺の歩くのが遅いので止まっている車を見つけたが、そこまで着く間にこの様に他の車が助けたのである。
とにかく何て親切な2人であろう。
俺もその後、そこに着いた時、おじいさんの後片付けなどを手伝ってあげる。
このおじいさんはチェコスロバキアからこの国に移民に来たようだ。
彼は日本語を習ったというのだが、彼の日本語は何を話しているか全然分からない。
また、このおじいさんは非常に行動が遅いようだ。
彼はパンクを直し、その道具を片付けるのだが、道具を集めて、しまうまでの行動が非常に遅く時間がかかり、しかも几帳面である。
片付けた後、ジュースをくれて終わったので、早く歩き出したかったが、なかなかそうも行かない。
これは日本人が持っているセッカチであり、日本人の悪いところかもしれない。
それにしても彼は遅すぎるようにも思うのだが、、、
とにかく、このおじいさんは「Take it easy」なのだ。

今、俺は早くこの旅を終わらせたく思い、焦っている。
アメリカ横断の時は「後残り20日間だ。」という時は「もう終わってしまうのか。」と心残りであった。
しかし、この旅は少し違う。苦しかったので、正直な話し、早く終わらせたい。
とにかく、後9日で終わろうと思っている。

出費 A$8.50