労働者が退職を希望しているときに使用者がそれを認めず退職を妨害する、退職を思いとどまらせるためにさまざまな嫌がらせや脅迫をする、退職後実際にさまざまな請求をしてくるといった事態にどう対応するか、その他退職に際して労働者側で知っておくべきこと考えておくべきことについて解説した本。
労働者側の弁護士の実務では、使用者側が労働者の意に反して辞めさせようとするのといかに戦うかの方が中心で、労働者が退職したいのに辞めさせてくれないという相談には、なかなか対処できていないのが実情です。そういう場面でいろいろと考えさせられ、参考になります。もっとも、自戒や心構えは必要として、ではどうすればいいかというところはもともと難しい問題、弁護士がどこまでやれるかの限界があり、スッキリ解決とは行かない悩ましさは残ります。
「労働法実務解説」シリーズ(2016年)のときもそうだったのですが、誤字・脱字・変換ミスが目につきます。意味が反対と思われるところだけ指摘しておくと、55ページ12~13行目の「誰にも強制される」は「誰にも強制されず」、88ページ9行目の「業務性が強く」は「業務性が弱く」か「業務との関連性が弱く」だろうと思います。旬報社のシリーズは、編集者が校正していないのでしょうか。

嶋﨑量 旬報社 2024年10月25日発行
労働者側の弁護士の実務では、使用者側が労働者の意に反して辞めさせようとするのといかに戦うかの方が中心で、労働者が退職したいのに辞めさせてくれないという相談には、なかなか対処できていないのが実情です。そういう場面でいろいろと考えさせられ、参考になります。もっとも、自戒や心構えは必要として、ではどうすればいいかというところはもともと難しい問題、弁護士がどこまでやれるかの限界があり、スッキリ解決とは行かない悩ましさは残ります。
「労働法実務解説」シリーズ(2016年)のときもそうだったのですが、誤字・脱字・変換ミスが目につきます。意味が反対と思われるところだけ指摘しておくと、55ページ12~13行目の「誰にも強制される」は「誰にも強制されず」、88ページ9行目の「業務性が強く」は「業務性が弱く」か「業務との関連性が弱く」だろうと思います。旬報社のシリーズは、編集者が校正していないのでしょうか。

嶋﨑量 旬報社 2024年10月25日発行

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