伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

「どこでもオフィス」仕事術

2011-05-31 22:37:05 | 実用書・ビジネス書
 モバイルツールを用いて会社や自宅以外の場所でノマド(遊牧民)ワーキングをすることを勧め、そのテクニックを解説する本。
 ノートパソコンをネットにつなげて仕事をするために、ノートパソコンの選択(バッテリーを重視)やデータ通信の選択を説明し、補助的なツールとしてネット情報を手軽に閲覧するためのスマートホン、直ちに立ち上がるデジタルメモツールなどを推奨し、外で活用できるようにデータをデジタル入力・キャプチャーした上でクラウドにアップしておくことが不可欠としています。そしてルノワールやマクドナルド、さらには駅のベンチや公園ででも仕事はできるとしつつ、電源の確保やネット接続環境の点から行う仕事別に場所を選択すべきとしています。
 モバイルツールをめぐる環境の情報やツールの使い方が参考になります。
 ただ、やろうと思えばできるとは思いますが、著者のような仕事の仕方はフリーランスのプレゼン型で共同作業になじむ仕事向きかなという気がします。自分を省みていうと、著者が言うように家に仕事を持ち帰ることで子どもが起きているうちに帰って子どもを寝かしつけてから深夜に仕事をするというパターンは子どもが小さい頃経験しましたけど、事務所でも自宅でもない場所でというのは、守秘義務が強い仕事柄と基本的に自分で仕事を完成させないと気が済まないし完成度を求める性格からなじまないかなぁと思います。
 「今以上に仕事をする時間が増えるのではないかと、心配される方がいるかもしれませんが、それは杞憂です。」(9ページ)というのですが、著者の「ある一日」の連続写真(2~3ページ)の表情がみんなしかめ面で全然楽しそうじゃなくて、そう言われても説得力がないように思えました。


中谷健一 ダイヤモンド社 2010年6月3日発行

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