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伊東良徳の超乱読読書日記

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若年性アルツハイマーの母と生きる

2015-08-02 21:55:56 | エッセイ
 若年性アルツハイマーを発症した母を引き取り、働きながら母と2人暮らしするフリーアナウンサーの手記。
 朝は不穏(不機嫌)になって口論になることが多く、夜中はトイレに頻繁に起きるのでそのトイレ介護のために睡眠不足になり、というようなことで悩まされながら、病気の合間にも母親の愛が見え、「大好きな母。私の隣でいつも笑っていてください」と言えるところが、きれいごとにも見えますが、ホッとさせてくれる本です。
 食事は、少しずつしか食べられない上に考え事をして箸が止まったり、つまようじをおかずに刺して遊んでいたり、野菜に向かって「なんでここにいるんや?」と話しかけたりで、たっぷり1時間かかり、途中で著者が席を立つと母親も席を立って食べるのをやめてしまうので、気長につきあわないといけない(142ページ)。そういうことを、めんどうだと(だけ)思うか、それを楽しめるか。介護を楽しめる気持ちを(少しでも)持てると、違ってくるよということを、著者は伝えたいのだと思うし、そこを読み取りたい。
 認知症になると、自分で歯磨きができず、痛みもうまく伝えられなくなって、歯がぐちゃぐちゃになっていた(126ページ)。これも、ありそうな話で、気をつけないとねと思う。
 国民年金の障害基礎年金1級の年金額が月約8万円(109ページ)。自営業者向けの国民年金の貧弱さに、改めて泣けてきます。


岩佐まり KADOKAWA 2015年6月12日発行
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