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伊東良徳の超乱読読書日記

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税務調査の奥の奥

2010-11-21 00:19:40 | 実用書・ビジネス書
 税務調査に対して正面から闘うことを想定して税務調査の実情と対応の仕方についての一般論を解説した本。
 税務署の言いなりにならず、資料の提出については理由を確認して必要最小限のみ見せ、コピーは拒否し、調査に直接関係ない質問には回答せず、税務署が言えば何でも必要で何でも聞けるという姿勢を取る調査官には上司に電話で抗議し、国税庁のHPに苦情を書き込むというような姿勢を正攻法として提唱しています。もちろん、意図的に不正な申告をしていないということが前提ですが。
 著者の説明、アドバイス部分は、そういう著者の主張を前提に読むべきものですが、一貫していてわかりやすい。現実に実行できるかについては難しそうに思えますけど。
 それはそれとして、この本では、著者が税理士として立ち会った税務調査事例と、元調査官のインタビューが、非常におもしろい。ひどい例をピックアップしているのでしょうけど、税務署ってこういうやり方するの?って驚きます。
 自営業者や会社の経営者・経理担当者でないと、前提となる税金や経費の仕組みになじみがなくて読みにくいかも知れませんが、興味のある人にはおもしろい本です。


清家裕、竹内克謹 西日本出版社 2010年10月2日発行
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