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伊東良徳の超乱読読書日記

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比べてわかった!水彩上達のコツとヒント

2009-02-07 00:06:39 | 趣味の本・暇つぶし本
 水彩画の描き方について、具体的な作成経過を追いながら解説した本。
 この本の一番の特徴は、同じ写真から2人の画家がその写真をテーマにした水彩画を作成し、それぞれの狙いや特徴を説明しながら作成経過での技術の解説をしていることにあります。作成経過は5段階くらいなので、技術面で詳細に語るのは無理があり、どちらかといえば、同じ写真からどこに着目し、どこを強調して絵を作っていくか、つまり構成力というかイメージ力の方で参考になる本だと思います。2人に競わせることで、同じ風景について様々な描き方・捉え方があるということを実感できます。その意味で型にはめるのではなくイメージがふくらむ方向で、いい試みだと思います。
 水彩画の本ではどちらかというとぼかし系の指導が多いのですが、著者がわりと細部を書き込むタイプなのでしょう。作例に細部を書き込んだものが多く、海の波(36頁、37頁)とか、樹の絵(53頁)とか、草原の絵(76頁)とか、プロは違うなぁと見ほれてしまいました。


ナオミ・タイドマン 訳:かりや淳子
グラフィック社 2008年11月25日発行
コメント
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