食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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お腹ポカポカ消化力回復

2015-02-24 | 体を中から温める
胃の調子がイマイチ、消化力が落ちてるな~と感じた時は、お粥を作ります。
つい食べ過ぎてしまった翌日に、調整のための食事としても、お粥にはお世話になってます。

今回は、党参(とうじん)と乾姜(かんきょう)モドキを入れてみました。
なぜモドキなのかは後ほど(・∀・)

党参」は先月、鶏と韮のスープご飯でちょこっとご紹介させていただきました。
体力・気力をアップする働きがあります。

人参(高麗人参、吉林人参、オタネニンジン)ほどパワーは強くないですが、似たような働きがあり、お値段も人参に比べてリーズナブルで、使いやすい薬膳食材です。

見た目は細~いゴボウのようで、味は苦くありません。むしろ甘いです。
なので、人参は苦くて嫌!という方も、党参なら食べられるかも…!?
(もちろん無理して食べないでくださいね。)

乾姜」、こちらが今日のテーマ食材です。
文字から想像していただけるでしょうか?「生姜」を蒸して乾燥させたものです。
生姜」と「乾姜」の違いをざっくりと説明しますと…

生姜:体を温めて発汗させることで、冷えやかぜの初期症状を発散させるイメージ。

乾姜:体をお腹の中から温めて、冷えから来る痛みを取ったり、胃腸の調子をよくするイメージ。

です。
近いんだけど、乾姜は発散の力が弱く、中から温める力は強くなる―という感じです。

また、生姜が「」の性質なのに対し、乾姜はもっとパワフルに体を温める「」の性質です。
帰経も微妙に異なります。

そんなわけで、お腹が冷えて痛い、冷えから来る消化不良や食欲不振・下痢・吐き気、手足の冷え、寒くて咳が出る、生理痛などの時に、乾姜を摂り入れてみてください。

とはいえスーパーで簡単に手に入るものでもなく。
蒸して電子レンジで乾燥させて…というような作り方を以前TVで見ましたが、結構めんどくさい(´・ω・`)

そんなあなたに朗報です。
簡単に作れます。いや、知らないうちに簡単にできてます。

冷蔵庫の中で、使い忘れてカパカパに乾いてしまった生姜のかけら、ありませんか?
あれが乾姜モドキになるんですね~(^_-)☆


このお粥、そのまさにカパカパになっていた乾姜モドキを使いました。
湯気でかなり曇ってますが、右上の丸っこい固まりが乾姜モドキ、棒状に見えるのは党参です。

ちなみに本物の乾姜は、高熱で喉が痛い人、妊婦さんには禁忌ですのでおすすめできません。

お粥って素敵です。
食べた後、胃が重くならずに軽やかになるところが好きです♪
一気に調子がよくなった気がして、またたくさん食べてしまう…(^_^;)

あ、乾姜モドキはカビてしまったものは使わないでくださいね!

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
熱、辛/心・肺・脾・胃・腎

効能
体を脾胃から温めて寒さを取り除く
陽気を回復させ血脈の通りをよくする
肺を温めて痰を取り除く
経絡を温めて痛みを止める



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