今日の食鳥業界

失って始めて知るありがたさ

 【3月22日号】
 明日、農水省は全国ブロイラー需給調整会議を開催します。生鮮食品であるブロイラーの需給を安定化させねば、食鳥卸売相場の暴落で生産者が飼育を放棄する、あるいは暴騰で輸入業者が投機的な輸入を仕掛けるなど、食料安全保障の見地から弊害が予想されるという基本的な視線を持っての会議です。
 ところが、この会議の存続が危うくなっています。役割を終えたということなら笑って送り出したいところですが、そうとばかりも言えません。
 欧米に比べ、わが国のブロイラー産業の進んでいません。そのことをとって政策的に集約度を高めるべきだという議論もありますが、コメ生産のように小規模生産者が残っているから国際的な競争力を欠いているという論理は誤りです。
 決められない政治が横行し、短絡的な議論ばかりが目立つ昨今、全国ブロイラー需給調整会議が無くなることを聞いて「ア、そう」と聞き流すことによってブロイラー産業が失うものの大きさを考えるべきです。
 昨日(21日)は水曜日のために食鳥卸売相場の報告はありませんでした。
 注目すべきは、生鮮食品全般が“乱高下”の状態に追い込まれていることです。例えば豚枝肉の卸売相場(東京・上物・加重平均)は19日(月曜日)の421円に対し、昨日は398円と暴落しています。
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