夫婦で楽しむナチュラル スロー ライフ

日々の生活、男の料理、庭仕事、気になった事など気ままに綴っています。

入院生活 12 第34回箱根駅伝出場選手と話す

2023年04月23日 | 闘病
入院生活も長くなり、リハビリを終えると時間があるので
談話室(ディルーム)に行ってスマホを見たりしていると
色々な人が来る。毎日のように顔を合わせるおじいちゃんが
話しかけてきた。お互いの怪我の話をしていたら
「私ね〜昔、箱根駅伝に出たんですよ」とおじいちゃん

「え〜、箱根駅伝の選手だったんですか?」

「もうずいぶん昔60年くらいになるかな。
 高校時代は短距離の選手でした。全国1位に
 なったこともあります。それであちこちの
 大学からお呼びがかかったんですが、
 箱根駅伝に出たくて入学金の安い中央大学に
 入りました」

「凄〜い。それで箱根駅伝に出られたのね」

「はい、1年生から出ました。34回大会では
 7区を走り区間新記録を出しました。残念ながら
 優勝は日本大学で中央大学は2位でした」と言う。

お名前は浪川貢さんという。
私が退院するまで談話室で箱根駅伝の面白話をしてくれました。
あの頃は未だTVなんてあまり普及していなかったから
駅伝の画像は見ていない。
「走者の跡を一緒に自転車で走る人
 いたりして、のんびりしてました」

「区間記録を出したら記念に何か貰えたの」

「そんな物なにもありません」と浪川さん。

今から65年も前の箱根駅伝を走った浪川さんの
記録をスマホで調べ、文字を大きくして見せてあげたら
 
「凄い、僕の記録がネットに出ているんだ。
 本当に出てるんですよね」

「そう、浪川さんの名前ちゃんと出ている」

「嬉しいな〜、これ自慢にしてもいいですよね」

「そう、自慢してもいい」

「いや〜、生き甲斐ができたな〜」と浪川さん
嬉しそうに笑った。
 
箱根駅伝で記録を出した後、足の怪我により選手生活を
終えたそうです。

浪川さん自宅の庭の芝生の上で転んでしまったそうで
「私、昔から骨が脆かったんです」と浪川さん。
なかなか素敵なおじいちゃんになられていた。
 

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