城と歴史歩きを楽しむ

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山城中心に城巡りと歴史歩きを楽しみましょう!

上野・平井城 東海古城研究会の特別見学会

2018-05-28 | 歴史
2泊3日の特別見学会は2日目を迎えた。前日は、結構比高のある要害山城と
八王子城を見学したが、今日は平城の群馬県藤岡市の平井城からスタートします。

関東管領山内上杉氏の居城であった平井城は、室町時代の永享の乱があった
永享10年(1438)頃に、山内上杉氏の命によって築かれたと伝わります。
永享の乱によって、鎌倉公方足利持氏と対立した山内上杉憲実は鎌倉から
上州平井に退去しました。平井城の詰の城として南西1.2KMには平井金山城が
あります。
平井城は越後の長尾景虎(上杉謙信)の元に身を寄せるまで120年間関東管領の
城として上杉氏が在城しました。(以上、地元ガイドさんから頂いた資料を要約)

平井城の遺構は、殆どが住宅地や耕作地、畜舎などになり、城の遺構としては
少ししか残っていませんでした。本丸部分は寺院が建てられたため墓地とともに
残ったようです。その寺院も今はなく、地元の方の努力と地権者の方の協力で
なんとか遺構の一部が復元され、公園化されていました。


復元された土塁の一部 背景に詰城の平井金山城が見える


公園に立つ案内板 二の丸と堀跡の文字は加筆しました。


復元された堀と橋
ほんの一部の復元だが、これだけでも貴重なものだ。


本丸の一部に墓が残る 以前は寺院もあった


二の丸跡 今は耕作地となっている

関東管領として120年間山内上杉氏が拠点とした城としては、現況はやや寂しい
感じがするが、遺構を残したり復元することよりも大事なことが生活の中には
有るので、ここまでのご努力に 感謝!

次は、石垣遺構がしっかり残る群馬県太田市の太田金山城に向かいます。