形之医学・しんそう療方 小石川院長 エッセー

昭和の頃、自然と野遊び、健康と医療のことなど。

イカの酒盗和え

2012-05-09 16:18:33 | 男の料理

私の料理歴は長い。 高校生のとき、オフクロが半年ほど入院し、
代わりに下宿人も入れた7、8人の食事を、朝と晩作り続けて以来だ。 
山岳部にいたので、食事を作ることは苦にならなかった。 

しかし昔の山の食事は、エネルギー補給のためのエサみたいな
ものだから、家のとなるとそうはいかなかった。
オフクロの持っていた料理本を読んで片っ端から作り、
レパートリーを増やしていった。 ゴボウのキンピラのような
家庭料理から、皮から作る水餃子やフランス料理も作った。  
忘れられないのはフランス料理だ。 やたらに時間がかかった割に、
マズくてみんなが残し、二度と作る気がしなかった。


イカの酒盗和えは、その頃おぼえた料理。 
よくある、酒盗とただ和えるものとはちょっと違う。 
おかずに、酒の肴にもってこいだ。
 
* 酒盗は生きのいい、カツオの胃や腸から作り熟成させたもの。 
そまま飯つけて食べてもうまいが、クリームチーズやカマンベール
チーズによく合い、それらに乗せて食べてもうまい。


作り方:

1、刺身用のイカをさばき、塩辛に使うぐらいの切り身にしておく。

2、小鍋に酒、カップ半分ぐらい入れ、そこに酒盗を大サジ3、4杯
  入れ、軽く煮立たせ、火から降ろしてよく冷ます。

3、この漬け汁にイカの切り身を入れ、和えたらできあがり。
  ユズがある季節なら、散らせば香りがいい。 
  日持ちがするので、冷蔵庫でねかせ馴染ませてもなおうまい。 
  酒盗とただ和えるものより、生臭味が少なく味がマイルドになる。


からだの形は、生命の器 
形之医学・しんそう療方 東京小石川
http://www.shinso-tokyo-koisikawa.com/

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