中学1年のとき、大の仲良しSくんは、映画好きで石原裕次郎の
大ファンだった。 大きなSくんは、裕次郎のように、よくポケットに
両手を突っ込んで歩いていた。
学校からの帰り道、
「おまえさぁ、俳優が映画でキスするとき、どうやるか知ってるか?」
と聞いてきた。
「知らない」
「あのなぁ、俳優はキスするとき、口と口の間にセロファンはさんでするんだ」
「なんで?!」
「あのな、セロファンはさんでやらないと、赤ん坊ができちゃうんだ」
「ヘーッ!!」
その日、家に帰った玄関先で、弟が木箱を押して電車ごっこをしていた。
「あのなぁ、映画俳優ってのは、どうやってキスするか知ってるか?」
弟は鼻水を垂らしたままキョトンとしていた。
アホらしくなって説明はやめた。
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
http://www.shinso-tokyo-koisikawa.com/
[ 警告 ]当ブログ内に掲載されているすべての文章の無断転載、転用を禁止します。すべての文章は日本の著作権及び国際条約によって保護を受けています。Copyright 2008?2009 shinso koisikawa. All rights reserved. Never reproduce or replicate without written permission.