形之医学・しんそう療方 小石川院長 エッセー

昭和の頃、自然と野遊び、健康と医療のことなど。

白い彼岸花

2013-10-08 16:18:37 | Weblog

家の裏の林の中に、今、白花の彼岸花が咲いている。
佐倉に引っ越してきた二十数年前、ご近所の老夫婦の方から
いただいて植えたもの。 鉢に植えられたこの花を持ってきて
くれた奥さんは、ふくよかな方でいつも笑顔の絶えない人だった。 
六年ほど前、ご主人が亡くなり、息子さんのもとへ引越されていった。 
二十数年年の月日が流れ、ご近所の多くのお年寄りの方たちがこの世を去っていった。 

彼岸花、別名、曼珠沙華(マンジュシャゲ)。 全草、毒草。 


 


こっちは城址公園入り口の、赤い彼岸花。 一緒に写っているのは、
これから散歩に行こうと、はりきる愛犬レオ、6歳♂。 
お菓子の「カールおじさん」ではない。 シーズとコーギーのミックス。

初秋に日本各地でよく見る美しい花だが、咲き方が面白い。
花を咲かせているときは葉が無く、地面から出た緑の棒のような
茎の先に花をつける。 花が終わったあとから、蘭の葉に似た
細い葉を地面近くに多く出す。 花はピンク色のものもある。

この彼岸花が、以前書いた、<シャガ>と同じく、遺伝子が同一の
三倍体で、雌雄がなく種子ができないという。 なので誰かが植えるか、
土ごと運ばれるような移動をさせない限りそこには存在しない。

シャガは咲いている場所からまだ想像がつくが、彼岸花のほうは
ほんとうかと思う。 というのは、多くは平地や里山などの人のいる
場所に咲いているが、とんでもないところにも出ているからだ。 
それはトンネルの上の、危険な急斜面の草むらの中だったりと。 
ほんとにこんなところに、誰かが植えたのだろうか?と思ってしまう。

また種子ができないということは、日本中の彼岸花は大昔に入ってきた、
元々一つの株から増えていって広がり、その遺伝子は同じということになる。

からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
http://www.shinso-tokyo-koisikawa.com/


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2 コメント

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不思議? (ikuko)
2013-10-18 21:57:30
白い 彼岸花が、主人の亡くなった年から

突然 咲き出しました。

からすでも、種を運んできたのかなと思っていました。

今年も、少しずつ、増えてきてます。

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それは不思議! (じゅんせー)
2013-10-19 13:42:11
植えないと咲かないんだから。

赤い彼岸花がそこにあったの?
それなら、あるのか知らないけど、
変異をおこしたのかな。
返信する

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