形之医学・しんそう療方 小石川院長 エッセー

昭和の頃、自然と野遊び、健康と医療のことなど。

「最後のうた」 から

2014-01-24 16:31:49 | Weblog


  
    初めての太陽が、

    新しい存在の出現にあたって

    たずねた  ― 

    おまえは誰か?


    返事はなかった。


    年また年は過ぎ去り、

    最後の日の太陽が、

    静かな夕暮れ

    西の海の岸辺で 最後の問いを投げかけた  ―

    おまえは誰か? 


    答えはなかった。             
                            』

1941・7・27 朝 カルカッタ

ラビンドラナート・タゴール(1861~1941)
インドの詩人、思想家。 
「死生の詩」森本達雄訳・人間と歴史社刊 から。


からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
http://www.shinso-tokyo-koisikawa.com/

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すべての・・・・・

2014-01-14 17:49:31 | Weblog

 

    すべての見えるものは  見えないものにふれている

    すべての聞こえるものは  聞こえないものにふれている

    すべてのさわれるものは  さわれないものにふれている      』

                                           

                         
* 詩文はノヴァーリスの言葉。
  記憶が曖昧で正確ではないかもしれない。
  ノヴァーリス(1772~1801) ドイツロマン派の詩人、
  思想家、小説家。 翻訳されている小説に「青い花」がある。

  写真は、オリオン座の暗黒星雲、<馬頭星雲>。 

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冬の花・福寿草

2014-01-06 16:12:06 | Weblog

正月を彩る花、福寿草。
今でも山にいくと見ることがあるのだろうか。 
幾度か春先の明るい落葉樹林帯で見たことがあった。

見たのは小さく群生しているものだった。 まだ寒い時期に、
この黄色い花を見つけると、なんとなく温かい気持ちになる。

関東では小さな鉢に雪を模した白砂を盛り、タンポポに似た花を
咲かせて売られている。 福を寿ぐ(ことほぐ)草として、
昔から正月の縁起物の花であり、病魔退散の意味もある。 
元日草とも呼ばれる。

冬の花、福寿草と書いたが、本来、春先に咲く花で、年末から
正月にかけて売られているものは、ハウスで温度管理をして、
早く咲かせたものだそうだ。 野生種は、北海道から、本州、九州の
広い地域で見られ、二月から三月にかけて山地に花を咲かせる。 

初春に花を咲かせ、夏まで葉をつけて光合成を終え、
翌春まで地下で過ごす春植物である。 
英語でスプリング・エフェメラルといい、
「春に咲くはかないもの」の意味という。 
所属は違うが、同じ仲間にカタクリなどがある。

この早春の可憐な植物が、じつは強い心臓毒を持つ毒草であることは
あまり知られていない。 毒の成分を根茎に多く含み、福寿草を心臓に
よいと聞いて煎じて飲み、死亡した事故が起きているそうだ。 
福寿草はキンポウゲ科の多年草で、このキンポウゲ科の中には、
有名なトリカブトなどの猛毒なものも多い。
                    

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