きのうの日曜日は、研修のために仙台に行ってきた。
朝6時半に起き、上野を9時の東北新幹線に乗っていく。
乗る前に、中央改札の前にある、THE GARDEN JIYUGAOKAで、
好きな、相州・鶏飯弁当、700円也とお茶を買う。
以前はいろいろ買って食べてみたが、あっさりして飽きのこない味が気に入り、
いつも決まってこれを買う。 駅弁のラベルには、「素朴で昔なつかしい味を
再現しました」とある。 相州というのは、相模の国、神奈川県のことだ。
小田原の東華軒が出している弁当で、鶏の皮を取り除いた身を甘辛く煮て、
それを削ぎ切りにしたものを、海苔を散らしたご飯の上にびっしり敷き
つめてある。 鶏の臭みが全然なく、とてもうまい。 他に玉コンニャクと
ウズラの卵を煮たもの、葉唐辛子の佃煮、沢庵が入っている。
甘ったるい弁当ではなく、どちらかというと辛口の味だ。
座席に座ると、この日の車内に置いてあるJRの旅の雑誌、"トランヴェール"は、
時代小説作家、藤沢周平を特集していた。 タイトルが「藤沢周平の江戸を歩く」。
私は藤沢周平の大ファンで全集も持っているほどなので、ご機嫌な旅になった。
午前11時少し前に、しんそう療方の仙台研修をやっている宮城婦人会館に到着。
すでに研修生が待っていた。 ここで午後4時まで研修をする。
研修生は宮城の他に、山形、秋田、青森、福島からも来ている。 私も山形生まれだが、
土地柄というのか、東北人らしく、みんなどちらかというと、口が重く朴訥としている。
といっても暗いというわけではない。 お昼休みなどはにぎやかに談笑している。
そしてとても辛抱強い。
私のブログは日記というより、ほとんどエッセイみたいな話ばかりで、
たまには日記風のものを書いてみようと思っていた。
だから仙台に初めてカメラ持参で行った。 昼食は、いつもは、
すぐ近くのラーメン屋さんのランチで済ませていた。
それを、仙台なんだから、牛タン定食を写真に撮り、記事にしようと
ハリキッていた。 なのにである・・・・。
コートのポケットにカメラを入れて、牛タン屋、"利休"まで出かけた。
空腹でカウンターに座り、迷わず牛タン定食を注文する。
カウンター越しの目の前で、大きな網にのせた分厚い牛タンを焼く、
職人の手元を見ていた。 炎を上げてジュージューしたたる肉汁。
うまそー!
それが出てきたとき、すっかりカメラのことは忘れて食べ始めちゃった。
あ~っ!と思ったときには、皿の上は無残な状態。
皿にもどした、歯型のついた牛タンの写真など載せられない。
牛タン定食はとてもうまかったけど・・・・構想が崩れた。
ということで、仙台、牛タン定食はこんどまた。
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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