オナモミは今頃の季節、枯れてトゲトゲのある実を沢山つける。
服によくつくこの実を、子どもの頃、よく投げ合って遊んだ。
セーターなど、毛足の長いものによく付くので、くっつき虫などと
呼んでいた。 動物に付着して運ばれるために、このトゲトゲが
あるという説が有力のようだ。
トゲの先は少し丸まった鉤状になっているため、毛の長い犬などに絡み
つくと、取るのが大変になる。 子どもの頃、飼っていた犬が原っぱを
うろついてきて、これをたくさん付けて帰ってきたことが幾度もあった。
しつこく取れないので、カンシャクを起こしハサミで毛ごと切り取っていた。
* 夏の頃のオナモミ
キク科の植物で、種は油を採ったり、蒼耳(そうじ)という生薬にもなるが、
毒成分も含んでいる。 家畜が春先に発芽したものを食べたり、
飼料に混入したものを食べ、ひどいときには死ぬ例もあるようだ。
毒虫などに刺されたとき、この生の葉を揉んでつけ、痛みをやわらげる
ためにこの名がついたという。
家の裏の空き地に、毎年同じ場所に出てくるので、宿根草と思って
いが1年草だった。 落ちた種から出るのをくり返しているようだ。
雄雌異花。
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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