小学生の頃やった遊びの中に、広げたカサを持って屋根から飛び降りる、
落下傘ごっこがある。 傘を持って友だちと屋根に登り、地面をのぞき見ると、
下から見てるよりずっと高く感じる。
やると、傘はおちょこになって、ドサッと落ちるのだが、飛び降りた瞬間、
空中でふわっと浮くような気がした。 ひるむ私たちを尻目に、
いつも真っ先に飛び降りるのは、親友の安田くんだった。
安田くんは多摩川の土手でも度胸がよかった。 自転車に乗ったまま、
土手の上から草むらの斜面を、多摩川に向かって一直線に走り下りていく。
草の中には隠れて見えない、大きな穴があいていることがある。
その穴に急降下する自転車の前輪が落ちると、急ストップし、自転車と
体はバラバラになって、宙を飛び息がつけないほど背中を打った。
私も1、2度やって、その苦しさにコリゴリしてやめたが、安田くんは
こりもせずやっていた。
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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