湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

ドーナツ盤よ、ありがとう。

2014年09月12日 | 詩歌・歳時記

伊藤久夫の「山のけむり」のシングル盤を見つけ出すのに、随分てまどってしまった。

東京時代にはこうではなかった。

幅広い本棚の3段に、四種類に分類していたのだ。

即ち、先ずは西郷輝彦をデビュー順から並べて、次は舟木、ジュン、ビートルズなどの20数枚を

持っているレコード盤。

3つ目は特に愛した歌手ではなくって、

この1枚って歌である。ちなみに言うと「酔いどれ」浜圭介、「恋しくて」仲宗根美樹、

「白馬のルンナ」内藤洋子、「泣かないで僕の恋人」市川染五郎の歌たちである。

そして4番目がその他のシングル盤なんだ。そして、レコード盤の配置はすべてアタマに入って

いたのだ。「潮風を待つ少女」安達明を聴きたくなったならば~すぐにこの指が真っ先に探り当て

たものだ。

けれども今は無茶苦茶である。

だいたいが、西郷さんのレコードを探すのにも時間がかかる体たらくである。

ボクの血液型はA型からO型へ突然変異してしまつたみたいである。

          えごの花

          咲きそむゆうべ

          かなしみは誰に等しく訪ふるもの

今の世はcd、dvd全盛である。 「ドーナツ盤」 なる言葉も私が死ぬときには、もはや死語だろう。

けれども、直径17センチのうすっぺらなシングル・レコード盤に賭けたこの想いはまったく重いの

である。 青春・中年・老年・・・・いつの日にも寄り添ってくれたボクのドーナツ盤に、いまさらに

ありがとう!!

           湧水は湖をめざすか百日紅




 


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