湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

山のけむり・・・・

2014年09月07日 | 詩歌・歳時記

このブログのある回で、いじめ問題を取り上げたさい、今の教師にろくなのがいないと書いて、

元美術教師だったひとの逆鱗にふれてしまった。

ボクはしみじみと思い出す。小学校6年生の国語の時間だ。

先生はいきなり歌い出す。`


♪山のけむりの ほのぼのと
 たゆとう森よ あの道よ
 幾とせ消えて 流れゆく
 想い出の あぁ夢のひとすじ
 遠く静かに ゆれている


堂々たるバリトンの歌声が昨日のようによみがえる。黒板にひらがなばかりで三番までの

歌詞を書き、「さぁ、お前ら!この詩を出来るだけ、漢字で書いてみろ」

さて、当時のボクがどの程度書けたかは覚えてはいないが、

先生の愛情とそれからのボクの作詞家への夢の旅たちに、貴重な授業であったことは確かな

真実ではある。


            月煌々いのちの果てはありにけり


とくにボクが好きなのは二番の歌詞である。


♪谷の真清水 汲みおうて
  微笑みかわし 摘んだ花
  山鳩の声 聴きながら
  ゆきずりの あぁ君と共に
  降りた峠の はろけさよ

            シャツひとり干してひとりの月明かり


           庭の草とびとび抜いて良夜かな


絵画に生きるとの思いに、知る知らず詩歌が色濃く寄り添い始めた1日の授業であったことで

ある。   

  

 


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