このブログのある回で、いじめ問題を取り上げたさい、今の教師にろくなのがいないと書いて、
元美術教師だったひとの逆鱗にふれてしまった。
ボクはしみじみと思い出す。小学校6年生の国語の時間だ。
先生はいきなり歌い出す。`
♪山のけむりの ほのぼのと
たゆとう森よ あの道よ
幾とせ消えて 流れゆく
想い出の あぁ夢のひとすじ
遠く静かに ゆれている
堂々たるバリトンの歌声が昨日のようによみがえる。黒板にひらがなばかりで三番までの
歌詞を書き、「さぁ、お前ら!この詩を出来るだけ、漢字で書いてみろ」
さて、当時のボクがどの程度書けたかは覚えてはいないが、
先生の愛情とそれからのボクの作詞家への夢の旅たちに、貴重な授業であったことは確かな
真実ではある。
月煌々いのちの果てはありにけり
とくにボクが好きなのは二番の歌詞である。
♪谷の真清水 汲みおうて
微笑みかわし 摘んだ花
山鳩の声 聴きながら
ゆきずりの あぁ君と共に
降りた峠の はろけさよ
シャツひとり干してひとりの月明かり
庭の草とびとび抜いて良夜かな
絵画に生きるとの思いに、知る知らず詩歌が色濃く寄り添い始めた1日の授業であったことで
ある。
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