伊藤久夫の「山のけむり」のシングル盤を見つけ出すのに、随分てまどってしまった。
東京時代にはこうではなかった。
幅広い本棚の3段に、四種類に分類していたのだ。
即ち、先ずは西郷輝彦をデビュー順から並べて、次は舟木、ジュン、ビートルズなどの20数枚を
持っているレコード盤。
3つ目は特に愛した歌手ではなくって、
この1枚って歌である。ちなみに言うと「酔いどれ」浜圭介、「恋しくて」仲宗根美樹、
「白馬のルンナ」内藤洋子、「泣かないで僕の恋人」市川染五郎の歌たちである。
そして4番目がその他のシングル盤なんだ。そして、レコード盤の配置はすべてアタマに入って
いたのだ。「潮風を待つ少女」安達明を聴きたくなったならば~すぐにこの指が真っ先に探り当て
たものだ。
けれども今は無茶苦茶である。
だいたいが、西郷さんのレコードを探すのにも時間がかかる体たらくである。
ボクの血液型はA型からO型へ突然変異してしまつたみたいである。
えごの花
咲きそむゆうべ
かなしみは誰に等しく訪ふるもの
今の世はcd、dvd全盛である。 「ドーナツ盤」 なる言葉も私が死ぬときには、もはや死語だろう。
けれども、直径17センチのうすっぺらなシングル・レコード盤に賭けたこの想いはまったく重いの
である。 青春・中年・老年・・・・いつの日にも寄り添ってくれたボクのドーナツ盤に、いまさらに
ありがとう!!
湧水は湖をめざすか百日紅
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