湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

映画「小熊物語」

2013年10月25日 | 詩歌・歳時記

今夜はCSの番組で 「小熊物語」 を再見した。 10年ほど前にレンタル・ショップで借りてきて、

母と見た映画である。 テレビ画面をキラキラとした視線で見て、 かわゆい小熊の仕草に感動の

声を挙げた母であった。 その小熊は生まれてすぐに、その母と生き別れしたのだ。

          戦国の地より生まるる曼珠沙華

母は自分の母の面影を知らない。 六歳か七歳の頃に死んでしまったのである。

唯一の「幻し」は、山から背負ってきた柴を「どっこいしょ」と縁側に置いたときに観たであろう、

おっかさんの幻しだけである。

1枚の写真もないのである。 でもね、村の長老たちは言っていた。 母へ「おっかさんの顔を

観たければ、鏡でお前の顔を映せばよい! それがおっかさんの顔だよ」と。

           秋風や天と地に吹け若狭富士

少し前までは、母の生まれ在所に妹が行ったなら、「菊さんの娘さんかいね?」 と言われたそうな。

女三代、同じ顔を引き継いで・・・・不思議なことですね。 

と言うことは、ボクのおばあさんは・・・ものすごいベッピンさんですや。 あちゃっ・・・