今夜はCSの番組で 「小熊物語」 を再見した。 10年ほど前にレンタル・ショップで借りてきて、
母と見た映画である。 テレビ画面をキラキラとした視線で見て、 かわゆい小熊の仕草に感動の
声を挙げた母であった。 その小熊は生まれてすぐに、その母と生き別れしたのだ。
戦国の地より生まるる曼珠沙華
母は自分の母の面影を知らない。 六歳か七歳の頃に死んでしまったのである。
唯一の「幻し」は、山から背負ってきた柴を「どっこいしょ」と縁側に置いたときに観たであろう、
おっかさんの幻しだけである。
1枚の写真もないのである。 でもね、村の長老たちは言っていた。 母へ「おっかさんの顔を
観たければ、鏡でお前の顔を映せばよい! それがおっかさんの顔だよ」と。
秋風や天と地に吹け若狭富士
少し前までは、母の生まれ在所に妹が行ったなら、「菊さんの娘さんかいね?」 と言われたそうな。
女三代、同じ顔を引き継いで・・・・不思議なことですね。
と言うことは、ボクのおばあさんは・・・ものすごいベッピンさんですや。 あちゃっ・・・