今日から八月、、別称は葉月。
植物が最も勢い付く頃と言う事か・・。
この月は何かと感慨深くなるのである。
「雨ニモマケズ」、、。
宮沢賢治氏が37歳という若さで病床に着き、
苦しみながら書き上げた
最後の日記の一文だそうです。
全てをこのブログで書き綴ると
何だか内容が軽んぜられるような、、
言葉が薄らぐような、、
冒涜するような気持ちに苛まれて、、書けません。
私は自己嫌悪に陥る事が多々ありまして、
落ちるとこまで行くと、この日記を思い出します。
出世は必要ありません。
成金にもなりたくありません。
豪邸も必要ありません。
モデル張りの美女も必要ありません。
ただ、気に入った蘭達と
東洋蘭を思い切り伸び伸びと管理できる蘭舎と
雨露しのげる小屋と
近くに川と海が在れば
他には何もいらない。
去年も今ごろだっけ??
生き物が年を重ねる事に何の意味があるのだろう、、。
父と子の関係、、。
兄と弟の関係、、。
身近で親密な暮らしをしていると
言葉にして伝えなくても
自分の気持ちを全て
理解してくれていると思ってしまう。
けっしてそうではないんだよな~。
蘭の事では貪欲なまでも我武者羅に突っ走るのに
何故か人間相手では躊躇してしまう。
その違いは何だろう、、。
自分の所有物で有るか無いか?
口答えするかしないか?
依存性質が有るか無いか?
贅沢で有るか無いか?
根に持つか持たないか?
ん、、??
全て自分に当て嵌まるんじゃないか?
自分が自分を嫌ってるんじゃないか?
思ったことを口に出してみるか?
後先考えず、突っ走ってみるか?
自分に素直になってみるか?
自分を主張してみるか?
人に頼ってみるか?
人を愛してみるか?
自分を信じてみるか?
咳が止まらない。
頭がボ~ッとする。
出場予定の国境マラソンは残念だけど棄権した。
スタッフの皆様にはご心配をお掛けしてスミマセン、、。
「夏風邪はバカはひかない。」と言いますが、迷信だった。
この何週間か雨と曇天続きで鉢も人間もカビてしまいそう、、。
真っ白い花を付けてジメジメ天気も
「へっちゃら平助って感じ、、。」
ヘゴ棒櫓重ねの台座に這わせ10年くらい、、
毎年花を付けて調子がいい。
このところの体調不良で蘭の世話といったら
水遣りばかり、、。
気が付いたら夏海老根の花茎が葉上に擡げかかっていたし、
先日の別株ナギランに花芽が伸びていた。
人間は一日一日の暮らしの中で駆け引きで先行きを計算し、
一喜一憂し、落ち込んで、何も手に付かなくなるけど、
蘭にも苦労はあるんだろうけど、
傍には微塵も辛さを見せない。
「見習わなければ・・。」
ミズゴケの上に青いダイヤが!!
いや、諦めかけていた新芽が何時の間にか・・。
蘭にとって「諦めという気持ちはないのかも・・。」
蘭にとって「不可能という出来事はないのかも・・。」
道のりも千差万別なんだろうけど、
苦労と思えばシンドイし、、
喜びだと思えば楽しく感じられるんじゃないのかな・・。
山に入って蘭採りをしている時期は、
体を動かし汗をかくし
蜂に刺された事もあるし
滑って転んで崖から落ちそうになった事もあるし
ヒラクチに噛まれそうになった事もあるし
猪に遭遇し慌てて木に登り
枝でズボンを引き破った事もあるし
大雪の中で蘭探しもしたし
梅雨時季に毎日通ったり
台風のさ中で車のキーを山の中に落としたり、、
ストレス発散も出来たし、色々有ったな~。
蘭採り目的の入山規制が厳しくなって
この3~4年は山に入っていませんが、
なんでもかんでも掘り返して
荒らし回るのは止めてほしいです。
品よくスマートに出来ないものでしょうか・・。
体を動かさなくなったので下腹が出てきました。
何かしなければ、、と思い
魚釣りに何度か行きましたが、
仕掛けにも色々あって頭を使います。
蘭作りは蘭になりきらないと上作は出来ない、、
魚釣りも魚の気持ちを理解しないと釣れないようだ。
仕事も同じ事が言えるかも・・。
7月8日に対馬国境 マラソンが開催されます。
何だか無性に走りたくなりました。
体力と気力の限界を越えたその先を見てみたい。
どっぷり疲れ果ててみたい。
何か変わるかもしれない。
折り返し地点の走り方が判るかもしれない。