やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

満点だったのに   やれこら やれこら

2014-10-18 07:33:16 | 今日のやれこら
“来ました,来ました”
やっと来てくれました,一通りのストレッチが終わりかけた頃です。
中学生でも高校生でも有りません。
子どもを,自転車の前と後ろに乗せた“ママ”です,子どもがそう呼んでいました。
前に下の子,後ろは上の子のようです。

家から20分ほど歩いたところに有る公園に来ています。
散歩の途中です。
この公園は50m四方くらいの大きさで,中央に滑り台が二つ有ります。
二人が座れるくらいのベンチや,テーブルとベンチがセットになって置かれています。
近くにはコンビニが有ります,中学校も高校も近い場所です。
時間も夕方4時過ぎです。
この時間帯にはよく,中高生がテーブルを囲んでいるのを見かけます。
ですが今日は誰もいません。
何故か残念です。

“ママ”は自転車を公園の真ん中近くに止めます。
“もう少し,端に止めろ”ですが,“ん,こうゆうタイプは面白そう” でも有ります。
ベンチに座って,親子三人の様子を見ることにしました。
子どもはどちらも女の子で,保育所の制服を着た子が後ろに乗っています。
制服を着た子は自転車を降りると直ぐに,滑り台に走って行きます。
手には,空のようなナイロン袋を持っています。
母親は下の子を連れてテーブルに行き,水筒を口に向けてやります。
飲み終えると,下の子は直ぐに「おねーちゃーん」と滑り台に走って行きます。

“スマホを出すぞ,出すぞ”
やっぱりです,母親はベンチに座るなりスマホを取り出します。
子どもたちは,滑り台の上り下りで楽しそうです。

これまでの経験から言えます。
母親はスマホに夢中で時間を忘れますが,子どもは直ぐ飽きます。
大抵子どもが先に声を掛けます。
「ママ一緒に遊ぼうよ」か「もう帰ろうよぅー」です。
“しっかり子どもを見てやれ,ちゃんと子育てしろ,自分の世界に入るな”
口に出したことはありませんが,注意したくなります。

今日は母親が先に,子どもに声を掛けます。
「やっぱり,今持ってる青虫は毒が有るよ,触ったらいけんよ」
「ほらこれ見てみ」
どうやらスマホは,“青虫検索”のようでした。
制服を着た女の子が持っていたナイロン袋には,青虫が入っていたのです。
検索結果を二人に見せた母親は,子どもと一緒に滑り台で遊んでやります。
一通り楽しんだ親子は,又自転車に乗って公園を出ていきます。
帰りには,私に会釈をしていきました。

自転車を止める位置がもう少し端なら・・・
満点だったのに・・・
                    やれこら やれこら