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トランジション日記 ~ 変化、変遷

トレイルラン、マラソン、トライアスロンなどレースレポート、ほか、雑感の記録です

時間変更連絡ショートメッセージはこんな感じでした

2011年09月05日 | UTMB_2011

ショートメッセージはこんな感じでした。

UTMBのパーソナルデータ欄に携帯電話番号を入れておいたので、ショートメッセージが来ていました。

↓大会当日のお昼。スタート予定5時間ほど前でした。

【重要連絡】 嵐と低温の天候+雨/雪のため、11:30PMスタートに変更。ルートはVallorcine-Chamonixを除き変更ナシとあります。

何の気ナシに携帯を見てヨカッタ・・・

↓次に来たのは、夕方で関門の時間変更。それにしても簡潔でわかりやすいです。

バッサリと連絡が来る感じ。ちょっとビジネスライクかも。

↓これがレース中に来た再変更(関門時間)のSMS.

ゴール時間が2時間延長になってます。受信した時間的にはArnuva~GranColFerreの間。

日本のレースでこれをやったらどうなるかな?みんな文句言うだろなー・・・この柔軟な変更がUTMBなんでしょうね。

急な変更でもボランティアやスタッフの人員調整ができるのはたいしたものです。


La Fouly からリタイヤバスに乗ってChamonixまで

2011年09月05日 | UTMB_2011

関門は閉鎖され、窓口の係りの人は片付けに入ってる。5分ほど並んで皆で押し問答していた。断片的に英語で説明されるので、日本人はあまり逆らうつもりは無く、ここで終わり。と言われればしかたないよね。という雰囲気。他のフランス人は怒っていた人もいた。

『君!英語わかるかい?』 『コースも違ってるんだ、最初から延びてるんだ、時間がそのままなんてないだろ!』という感じ。同意を求められたので、同意はしたけれど、規定は規定だしなあ。

でも係員は 『本部から連絡があった関門延長にLaFoulyは入ってないので、最初の関門時間のままですよっ!』

毅然としているので、こういうクレームには強そうです。

「まーまー。中に入って座ってなんか食べなさい。寒かったでしょ」というのが別の係のオジサン。ま、手っ取り早く言うと「あきらめましょうねー」ということですね。

ゼッケンのバーコードをハサミで切られて、手首のリボンを切られて、ICチップ返却と、20€の返金クーポンを頂いて、テント内に入ります。

他の日本の方で、ここの関門自体の存在を知らない人もいました。まだまだ元気そうだっただけに「作戦失敗だー」と悔やんでました。気持ちは良くわかります。関門は常にキビシメだったけど、ここはかなり厳しかったですね。

ストーブの周辺にたむろ。金ぴかのレスキューシートにくるまってふて寝する人も居ました。

そこから30分ほど待つと、バスが来たという事で、乗りました。すぐに爆睡。起きたらシャモニでした。

戻ると晴れ。まだ6時前くらいなのでドロップバッグを引き取って、テクテクとホテルに戻ります。ホテル近くてよかったです。シャワー浴びて、再び爆睡。でも2時間くらいで起きました。浅い眠りですね。


La Fouly(ラフーリ) 制限時間オーバーリタイヤ

2011年09月04日 | UTMB_2011

林道のようなところを下り、遠くに見える光を目指します。

地図で確認すると、川を一度渡って、もう一度山を登り返してジグザグに下って、La Foulyのはず。

La Peuleから一旦車道に出ました。

看板に【La Fouly→】と書いてある方角と反対方向に行きます。確かに地図で見るともう一回山を上って下るコースになってます。車道を通ればすぐなのに、わざわざ迂回なんですね。(昨年のCCCやUTMB-Rとは別コースとのこと)7-8人で集団になり、上って行きました。いちおうコースの表示はあるので、間違ってないとは思います。

そろそろ3:20、規定どおりなら3:30で関門締め。あと10分では下に見えるエイドにたどり着くのは難しい。 

加速する気にもならない・・・・・ということはこの辺で心が折れてるってことかな。ちょっと甘えていたのは、この前のArnuvaの関門が30分延長になっているので、ここも・・・と期待したこと。また、シャモニの最終制限が2時間延長になったということ。(そうすると、関門も順々に延びるよね・・・きっと)と根拠の無い甘えに浸ってました

、後ろから、日本人のグループも抜きながら声をかけてきました。「関門って何時?」「当初の規定だと3:30ですよ」

このやりとりはちょうど3:15くらいだったと思う。 一緒について走ったが、この林道を飛ばしても、10分遅れになる見込み。関門が延びていれば可能性はあるが、かなり延ばしてくれないと、ここをクリアしてもその先でつかまる気がする。

ようやく3:40くらいにLa Foulyのテントに到着、なんとなく、渋滞していて、罵声が飛んでいる。関門は閉鎖されたようだ。


寒さと睡魔のGrand Col Ferret (グランコルフェレ) フェレ大峠

2011年09月04日 | UTMB_2011

ここから写真も無し。暗いのと眠いので余裕ナシでした。

暗闇にカウベルの音が響いて、「応援の人か?」と思って照らすと、ウシさんでした。何匹も暗闇でじっとしてるとちょっと不気味です。でもウシも眠たくて迷惑かもね。コツコツとGrand Col Ferretへ登ります。疲れと眠気、それから夜と高度からくる寒気もあって、数歩歩いては停止、眠気でよろけては停止と、そろそろ危険を感じてきました。

ここで後ろから声を掛けてくれた人の温かい言葉が忘れられません。「Don't stop long time、、、、I know it's difficult. but it's too cold」

「寒いから止まるな」というのは簡単だけど、「難しいのは判ってる」というコトバはお互いの参加者としての温かみを感じました。これで少し正気に戻って、前に進みました。このコトバがなければ寒さで寝ていて遭難寸前だったかも知れません。

見上げてはいけないんですが、見上げると延々と上へ続くライトの光。峠の山頂はまだまだ先だ・・・寒さで絶望感と闘いながら、脚を前に出していきます。眠くて眠くてなかなか眠気が取れない。

今までColと名前がついた峠はいくつかありましたが、ここだけ「Grand」が付いている訳を痛感しました。登りながらヘロヘロになって思い知りました。

眠気覚ましにこれまでバツグンの効きで頼っていたキューピーゴールドのカフェインもあまり胃の調子を気にすると頼れないし。歯も磨いてみました。でも効果はイマイチです。身支度を整えて、先に進みました。下りのはずなのに加速できんなあ・・・いまから考えると、この辺でちょっと戦意喪失していました。道が狭い、ふらついて危ないのをストックで支える繰り返し。(よく事故がおきないよな、、この大会)ひょっとして報道がされてないだけだったりして。明かりは見えるけど、あれが次のLafoulyなのか、Peuleなのかわからずというところで進んで行きました。


【備忘】UTMB 2011関門時間の変更について

2011年09月03日 | UTMB_2011

UTMB2011はレース途中で関門時間が急に緩和されました。理由は良くわかりませんが、当初の19時だと完走率が下がりすぎるという事でしょうか。

地点      関門時間

Arnuva    22:45 → 23:15 30分緩和。(張り紙掲示のみ、SMSなし)

La Fouly    3:30  → 変更なし

Champex-Lac   7:30 →  変更なし

Trient    12:15  → 14:15 120分緩和(ショートメッセージ連絡 AM5:00)

Vallorcine  15:00  → 17:00 120分緩和(ショートメッセージ連絡 AM5:00)

Chamonix   19:00 → 21:00  120分緩和(ショートメッセージ連絡 AM5:00)

Arnuvaが30分緩和されたことで、関門ギリギリの人はArnuva-La Fouly 間の15kmを通年の4h45mではなく、4h15mでクリアする必要があります。45mの厳しさがあったという事になりますね。La Fouly-Champex 間は例年通り2時間で差はなかったです。

そっか、La Foulyで引っかかった人が多かったのはこういう事も理由かも。。

国内、海外含めて、今まで参加したレースでこういう変更は珍しかったので、今後、出場される方に参考になればと思います。・・・・自戒を込めて・・・・

UTMB自体、まだ10回くらいの開催だそうで、こういう柔軟な運用はあるようです。走行計画は関門ギリギリペースは避けた方が良いようです。特に夜間で狭い山道が渋滞すると、追い抜きができません。渋滞している人は、そのペースがリタイヤペースと知らずに走っている可能性がありますね。

 


関門ギリギリ?94.6km Arnuva(アルヌーバ)

2011年09月01日 | UTMB_2011

ここから拍手と歓声の街中を離れます。ゴールしたみたいで本当にいい気分でした。クールマイヨールで泊まりたいなあ・・・

ここから坂の激登りです。Refuge Bertoneまで。この小屋も炭酸水を出してくれたりと至れり尽くせりです。まだ明るい時間帯ですが、ここから標高も高く、寒くなりそうなので装備を着こんでいくことにしました。雨具もグローブも装備。

この前後で鏑木乙女塾の塾長さん御一行と前後します。いつ会っても元気一杯なんですよね。尊敬します。はい。

ここからはRefuge Bonattiまで高低差あまり無いので気楽でした。

Bonattiです。実際はもう暗い中でした。ここのコンソメスープは美味しかったです。さて、次の関門Arnuva(アニューバ)は22:45締め切り。時間感覚はわからないので、大きい峠は無いと思って先に進みます。斜面のトラバース。左に大きな山塊が見えていて、月に照らされて幻想的でした。後から地図でみるとここがグランドジョラスですね。

この辺でもう疲れが来て、加速できない。時々寒さで立ち止まって、座って休憩していると、「Alle!」と声を掛けてくれる。「行こう!」とか「頑張れ!」って事らしいです。そういうお互いの声援にたすけられて前に進んでいると、そろそろ関門時間が気になりだして、加速することにしました。実は暗くて加速しにくいし、人も多いし道は狭いのでパスできずにずるずるペースを遅くしてました。

ここで気合を入れなおし、声を掛けて追い抜きを掛けます。ちょっと危ないところもありますが、ごめん!といってパス。眠かったけどムリヤリ目を覚ました感じです。いいペースで進んでくれる人も一人いたので、その人と加速して下り。ブラックダイアモンドのライトも最大光量にして、二人で前を抜きに入ります。ようやく関門が見えて締め切り5分前。

前の係員が談笑しててゲートを開けてくれない。「おーい、どいてくれよー。」後ろからは「OPEN THE GATE!!」と叫ぶ声。そりゃそうだ。そしたら、係員が「関門が30分延びたから大丈夫よ」って言う。でも知ってるのは君だけでしょ。と思ったけど、とりあえず、バーコードチェックを受けて、エイドへ。

確かに22:45の張り紙がマジックで消して23:15に変更になってる。ということは次のLaFoulyも3:30が延びるのかなー????でも表記は3:30のままでした。

弱気になってるから自分に都合よく解釈するといういい例ですね。

とりあえず、前に進めるということで先に行きました。


UTMB Race 77-82.4km Courmayeur クールマイヨール、大エイド 

2011年09月01日 | UTMB_2011

クールマイヨールで寝る時間が欲しい!

ただそれだけで加速して走ってしまいました。脚を残すためには良くないですが、ふもとの小屋が見えて加速してました。

実はココをクールマイヨールと勘違いしてました。ここはColCheckroit MaisonVielle (チェックロイト峠、古い家)だそうです。

コーラだけもらってすぐに通過。

ここからゆるやか下りと思ったら、クールマイヨールまでの激下り坂です。17.6%で4kmの下り。好き嫌いを言うべきではないですが、スキー場のダウンヒルのような下り。ジグザグでしかも狭い。追い越し、追い抜きもかなり苦労します。

町に下りてくると、シャモニのような雰囲気。みんな拍手してくれます。ゼッケンに日の丸がついているので「ジャポン!」「コニチハ!」とか声援がありがたいです。でもなんかゴールした雰囲気。ハセツネのゴールのようなかんじ。

でもここはまだ中間くらいなんだよなー。

1時間半くらいの貯金はできたので少し眠れそうです。

アスファルトに「→UT」というオレンジ色のペンキサインを見て行きます。路地裏をグルグルと訳がわかんなくなってきた頃にForum Sports Centerへ到着。

ドロップバッグをもらって、荷物を詰めなおします。今思えば、ここは15分くらいで最短にしたかったところ。時間があるのでよけいにモタモタしてた気がします。

雨具を詰めなおし、電池を交換、余分な荷物は入れ替える。靴や靴下は乾いたので履き替えない。右の内側のくるぶしがなぜが痛む。見てみると赤く腫れてました。

歩けないほどではないですが、気になります。

赤飯と魚の缶詰も用意してましたが、一口食べて、胃が受け付けず、吐きそうになったので止めました。スタート前はあんなにオイシイメニューだったのに・・・。

ジェル他を補給。

あまり消費していないことに気がつきました。エイドで結構食べれるし、水もあまり消費してないですね。食べる余裕が無いという事でしょうか。飴玉もほとんど食べてないです。15分ほどベッドに行って横になりました。横になって体重を分散させて、目をつぶるだけですっきりしました。

係員が17時半に起こしに来て(起きてましたが)

「後10分で関門締めるわよ」と言われました。さて、レース後半に向けて出発です。1時間強は休憩しました。 ノンビリしすぎたね。


 


50km-68km Chapieux(シャピュー)Mont Favre (ファーブル山)

2011年08月31日 | UTMB_2011

Les Chapieux(シャピュー)の大エイド。へ下ります。関門は大丈夫だけど、クールマイヨールで大休止したいので、もう少し貯金が欲しい。飛ばすと足の持ちが心配なのだが、ここは飛ばす事にする。

シャピューを振り返ったところ

大エイドは特に休みを取るつもりはないけど、雰囲気的に設備が充実しているので、安心感があります。コーラをもらって、自分の補給食を食べて、次に出発。ついでに小トイレ。

次の登りはColDeLA Seigne(セーニュ峠)です。小雨g続いてます。

途中に馬もいます。先まで良く見える峠。長いです。

セーニュ峠に到着。ジオドームテントがカッコよかったですね。

ちょっと天候が回復して、長めの下り。5kmの下りだけど、ちょっと加速するか。

LacCombal(コンバル湖)のエイドも少しでパスして、平坦な道。

コンバル湖のエイドを振り返ったところ。ちょうど背中側が行く先とモンブラン。雄大な景色です。

 

この道は平坦でキレイで湖もあって、大好きなトレイルです。

通過時間的な光の周り具合と天候のせいもありますね。

 

牛もいました。湖の周りには100頭くらい。おとなしいから怖くないですが、結構近いです。

A. Vieille sup. という看板 上の小屋という意味かな?

Mont Favre (ファーブル山)の峠を折り返します。晴れてるので暑くなってきて、脱いだり着たりが大変です。

 


UTMB Race 31km-45km Col du Bonhomme(ボンノム峠)

2011年08月31日 | UTMB_2011

コンタミンからノートルダムデラゴージ(大渓谷)

la balmeはボンノム峠への中腹エイド。明るくなってきて、7時ちょい前です。

ちょっと元気が出てきたのと明るくなったので写真を少し撮りました。

道の先がボンノムのコル(峠)この急峻な山容がシャモニ、モンブラン山群っぽいです。

1時間くらいで峠に到着。曇りで、小雪も舞って寒さが増してきます。

後続も続々と。

右下に巻いて降ります。

多分、これが(Croix du Bonhonme)ボンノム十字小屋。

曇りだったこともあり、標高を少し下がれば暖かさは今の服装でギリギリでした。使い捨てカイロも持っていったので、役に立ちました。


UTMB 31.1km Les Contamines ストック落下、紛失

2011年08月31日 | UTMB_2011

Saint Gervais(サンジェルベ)から次のLes Contamines(コンタミン)まで約10km。ここは地図で行くと町の横の道をほぼ平坦に走るコース。とはいえ、夜中の3時ごろ、真っ暗なので、ライトだけが頼り。

ここで足元に雨具の上着?の落し物。拾って落とし主に渡すと、ザックのジッパーを締めてくれとのこと。なかなか締まらずに苦労していた。どうもストックが邪魔なので、片手に2本持って締めてたら、一本落としてしまった。しかもその足元は橋の上。そのまま10m位下の暗い川の中に吸い込まれていった。「うわー!!!」と思わず叫ぶ。ここでレース中止か???

 相手も責任を感じたらしく、「コンタミンまで着いてきてくれたら、このストックを一本渡す。俺は電話するから大丈夫(取り寄せるの意か?)」

多分、スペアがあるんでしょうね。そのストックはベルクロテープ部分が切れていたけど、同じくらいの長さです。それでも相手に迷惑かけたのと、ショックで2時間ほど立ち直るのに時間かかりました。

【教訓・反省】

親切はできる範囲で行う。周囲の安全を確かめる。安全確保できない場合は手出ししない。結果、相手にも迷惑かける恐れあり。 ということをずっと考えながら歩いてました。

それにしても色んな出来事があるもんだ・・・