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奉納梅若第32回成田山薪能

2009年06月01日 | review
ということで今年2009年の『成田山薪能』に伺いました。成田山薪能にお邪魔
したのは今年からとなります。成田山参道沿いにある鰻屋・川豊にて食していたと
きに店内にて掲示されていた薪能の広告に惹かれたのがきっかけでしたでしょうか。
でも時間の都合上、川豊で鰻を食すことは出来ませんでしたけどね。



↑奉納梅若第32回成田山薪能・光明堂前特設舞台

御覧のような空模様でしたが、閉会するまで降らずに持ちこたえてくれました。新
勝寺の方が御本尊である不動明王にお祈りしたと仰っていましたので、御利益があ
ったのかもしれませんね。神や仏に対して御利益のあるなしで論ずること自体が日
本的ではありますけど。


↑奉納梅若第32回成田山薪能・火入れ式


『奉納梅若第32回成田山薪能』


仕舞・鶴亀 :梅若 靖記ほか
仕舞・岩船 :山崎 正道ほか
舞囃子・海人:梅若 玄祥ほか
狂言・茶壷 :山本 東次郎ほか
能・葵上  :多数


狂言・茶壷
『茶壷を背負い酔って登場した使いの者が連尺 (物を背負うのに用いる荷縄) の片
方を外し、道端に寝込んでしまう。そこへ通りかかったすっぱ(詐欺師)がその荷縄
に肩を入れ、使いの者と背中合わせに横になる。目を覚ました二人が茶壷の所有を
争っているところへ、当地の目代が仲裁に入りわけを聞く。使いの者が主人の命に
より京都拇尾へ茶を求めに行った帰りだと答えると、すっぱも立ち聞きして同様に
述べる。次に、茶に添えた入れ日記(内容明細書)を問うと、使いの者が謡い舞いな
がら説明をすれば、すっぱも盗み見てそのとおりまねをする。そこで今度は二人一
緒に舞わせてみると、すっぱは使いの者を見ながらテンポも遅れがちに舞い納める
のがやっとのありさまである。ところが目代は『論ずる物は中より取れ』という諺
があると茶壷を持って逃げてしまう。二人が後を追い込んで終曲する。悪徳役人に
対する風刺と、連舞におけるすっぱのまごつき方が見所』

長々とパンフレットを引用しましたが、すっぱのまねと連舞でのワンテンポ遅れて
の舞いが楽しめる演目でした。



↑奉納梅若第32回成田山薪能・山門


↑奉納梅若第32回成田山薪能・光明堂前特設舞台


↑奉納梅若第32回成田山薪能・光明堂前特設舞台

休憩時間での成田山なり特設舞台の様子です。夜の寺院というのも趣がありますね。


能・葵上(あおいのうえ)
『光源氏の正妻、左大臣家の息女の葵上は、物の怪にとりつかれ病に臥せっていた。
回復させようと様々な方法を試みるが、うまくいかず、梓弓(あずさゆみ)の音で霊
を呼ぶ『梓の法』の名手、照日の巫女を招き、物の怪の正体を明らかにすることに
なった。
 巫女の法に掛けられて姿を表したのは、元皇太子妃で源氏の愛人の六条御息女の
怨霊。御息女は気高く教養深い高貴な女性ですが、近頃は源氏の足も遠のき、密か
に源氏の姿を見ようと訪れた加茂の祭りでも車争いで正妻の葵上に敗れ、やり場の
ない辛さが募っていると訴える。そして、葵上の姿を見ると、嫉妬に駆られ、後妻
打ち(妻が若い妾を憎んで打つこと)で、葵上の魂を抜き取ろうとする。
 家臣たちは御息女の激しさにおののき、急ぎ偉大な法力を持つ修験者横川の小聖
を呼ぶのだった。小聖が祈祷を始めると、御息女の心に巣くっている嫉妬心が鬼女
となって現れ、恨みの塊となった御息女は、葵上のみならず祈祷をしている小聖に
も襲い掛かるが、激しい戦いの末、御息女の怨霊は祈り伏せられ、心安らかに成仏
するのだった。』

能は源氏物語を題材とした演目です。初めての演目でしたが、葵上て光源氏の正妻
なんですね。源氏物語を読んでいないのでわかりませんでした。(笑)
ただ怨霊というより生霊のような気がしますけど、どうなんでしょうか。


皆さんは、薪能を御覧になられましたか。



gaku

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