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台東薪能第30回記念 台東蝋燭能

2009年08月17日 | review
ということで『台東薪能第30回記念 台東蝋燭能』会場となる浅草公会堂へと。


↑台東薪能第30回記念 台東蝋燭能・浅草公会堂内

30回記念となるこの年は、浅草寺本堂営繕工事中のために屋内となります。記念
の開催の年ということでの蝋燭能という趣向のようですね。

演目は。

①能  ・鶴 亀(つるかめ)
②狂言 ・昆布売(こぶうり)
③蝋燭能・葵 上(あおいのうえ)


②昆布売

以前どこかで見たと思っていたのですが、ブログ履歴上なく勘違いのようですね。
ということで粗筋です。

太刃持ちを従えないで外出した大名が、誰か太刃持ちになってくれる者はいないか
と思っていたところ、昆布売りをみつけ昆布を全部買ってやるからと言って、太刃
持ちをさせます。そのうち太刃持ちとなった昆布売りが怒りだし、太刃を抜き、大
名に昆布を売れと命じ、昆布売りの口上を、最初は浄瑠璃節で謡わせ、次に踊節で
謡わせておもしろがるという狂言。

こちらは兄弟での狂言です。どちらが兄でどちらが弟かは失念してしましましたが。
息の合っていると思うのも練習の賜物以外のこういった一面があるからなのかもし
れませんよね。


③は薪能で一番多い演目だそうです。『奉納梅若第32回成田山薪能』でも演目と
して挙げられていました。内容はこちらを参照ください。

演目は同じでもこちらは蝋燭能。特別に公会堂内の非常口などの照明も全て落して
始まりました。座席周辺はもとより舞台上も暗闇と静粛が覆っています。その中、
舞台に設置されている蝋燭に火をつけにくる黒子。暗闇の中に照らし出される蝋燭
の炎。舞台周辺がそのかすかな明かりで浮き上がるような感じがしました。

黒子の方もなれていないと見えて、舞台上の物にぶつかり倒してしまったときには
座席から笑い声が絶えませんでしたけどね(笑)

流石に蝋燭の炎だけでは暗く、必要最低限と思われる照明は焚かれての演目となり
ました。力強い薪の炎と弱いがどこか温かく懐かしさを感じさせる蝋燭の光。両者
の違いからか同じ演目でも異なる印象をもったこの葵上となりました。

舞台装置という背景を変えるだけで、これだけの印象の違い。なにかほんの少し変
えるだけで劇的に全体を変化させえるのかもしれません。舞台だけではなく、われ
われにも。

こうして蝋燭能の余韻を感じながらも浅草公会堂を後に。



↑ヨシカミ浅草本店

『洋食屋ヨシカミ』

こちらの洋食屋さんに。と申しましても時間の都合上、手土産になりました。


↑浅草寺雷門(夜)


↑台東区雷門地下駐車場

さすがにこの時間帯ですと、駐車している車も疎らでしたね。


↑ヨシカミ浅草本店・手土産


↑ヨシカミ浅草本店・手土産のカツサンド¥1,100


↑ヨシカミ浅草本店・手土産のカツサンド

手土産として食したのが、こちらのカツサンドです。15時前後の遅い昼食だった
という理由もありますが、ビールと一緒にこちらを食したいなと思いまして。

店舗入ってから注文したのですが、先客の分をわたくしに回してくれたので数分待
つだけで済みました。まだ食事をされていた方の分だったのでしょうね。杓子定規
ではない接客を垣間見れました。

大井・浅草という下町の食と古典芸能を堪能した一日となりました。どちらも満腹
です(笑)


皆さんは蝋燭能ご覧になられましたか。



gaku

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