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シネマ のぼうの城

2013年04月20日 | review

舞台は、戦国時代末期の武蔵野国の忍城。現在の埼玉県行田(ぎょうだ)市である。
太閤こと豊臣秀吉による関東の雄・北条氏征伐の攻防戦のひとつであった。
この戦をもって戦国時代の終焉となり秀吉による関東仕置き、東北仕置きへとなり
全国制覇となったのであった。

坂東太郎こと利根川の流れと荒川に囲まれた湿地帯の沼に浮かぶ城、別名を浮き城。
この城を巡る、城方の成田氏と大将である石田三成に代表される攻め手との攻防を
描いた原作のシネマでした。

前置きが長くなりましたが、鑑賞してきました。坂東の大地に堕ち育まれた身とし
て、隣町である行田市が舞台のこの作品に興味を持ち原作を読んだ後での映画館訪
問となりました。

舞台の行田市。江戸時代からの城下町です。十万石饅頭がお土産の定番でしょうか。
忍城址や埼玉古墳(さきたまこふん)などのシネマの舞台にも幼少の頃に伺っていま
すので懐かしくノスタルジーにつかりながらの鑑賞となりました。

見所はいろいろとあると思いますが、開城から篭城へと決したときの百姓たちの台
詞にあった「坂東の百姓は坂東武者の末裔」と云って隠していた刀などの武器を手
に持つところや、また史実通りの本城である小田原城や他の支城が開城や落城した
のにも関わらず、最後まで忍城が落ちなかったことを伝えられたシーンでしょうか。

少しは上方武士に坂東武者の骨のあるところを身をもってお教えできたのではないで
しょうか。

役では前田吟氏の百姓姿を楽しんで観ておりました。

坂東の百姓分家の自身としては、大げさに云えば坂東武者の誇りを胸に。
骨のあるやつだと思って貰えるように(笑)、といった心持ちを感じさせてくれた作
品でした。


追伸

源平合戦の世より坂東武者1人は上方武者3人に勝るとも云われていたようです。更に
時代を遡った平安時代。坂上田村麻呂征夷大将軍のエミシ制圧に代表される大和王朝
による東国への遠征。乗馬にたけた坂東の地の者たちを徴集した部隊が主力だったと
も。そういった歴史的経緯も影響しているのかもしれませんね。


gaku


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