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〉この米長氏の対局って実は全くの消化試合だった、というわけではないんですよね
たしかにそうなんですけど、A級のかかった他の3人と、また米長と大野、米長と芹沢、米長と中原、中原と芹沢。
という面々の関係性を見れば、順位1枚の差など、正直、米長さんの悩みの100分の1程度にもならなかったと思いますよ。
実際、著書『人間における勝負の研究』の中でも、対大野戦について、
「私は一所懸命やるが、うまく負かされたい、というのが本音でした」
という文のあと、
「私は勝っても、A級入りするわけじゃないし、負けてもB級から落ちるわけではないのですから」
修羅場を戦う3人とくらべたら、はなしにならないほど重みが違う。
少なくとも、
「私も来年の順位があるから、負けるわけにはいかない」
みたいなことは書いてないわけで、やはり、ほとんど「勝つ意味」はないと、米長さん本人が思うのは自然だと思います。
〉どんな状況であれ「手を抜く」という事を覚えてしまうと、後々に癖として付いてしまう恐れがあるので(無意識レベルでも)、全くもって正しい思想だと思います。
これも、本文にも書きましたが、私は後付けの「思想」だと感じています。
ちょっと、理屈として「正論すぎる」というか。そんなきれいに、割り切れるもんかなあ、と。
よくできた「伝説」や「名言」は、掘ってみると、そういうシンプルな話じゃないというのは、よくあることですし。
悩んだ末に、何とかひねり出した「落としどころ」のような印象なんです。
むしろ私は、亡くなるまで、本当には自分の出した結論を、信じてなかったんじゃないかなあ、という気すらしてるくらいです。
こっちは、すべて私の妄想ですけどね。
目の前の事柄について、どんな状況であれ「手を抜く」という事を覚えてしまうと、後々に癖として付いてしまう恐れがあるので(無意識レベルでも)、全くもって正しい思想だと思います。