クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

ルルドの泉

2021-11-05 | 日記

昨日の続きです。

東京カテドラル聖マリア大聖堂の敷地内の一角

に、「ルルド」という祈りの場があります。





ルルドとは、フランス・ピレネー山脈の麓にあ

る地名で、カトリックの聖地として、日々多

礼者や観光客が訪れています。

そのルルドにある泉から湧き出る水には病気や

我を治す力があると言われています。





1858年、ルルドに住む貧しい少女のもとに聖母

マリアが現れ、洞窟の土を掘るようにと告げら

れたそうです。

少女が示された場所を掘ったところ、不思議な

力のある水が湧き出てきたということです。

実際にその水によって命を救われたという人が

多く存在しているそうです。

私の身近にも、手術が必要だった息子さんの心

臓病がその水によって治ったという方がいまし

た。

その方はやはり熱心なカトリック信者でした。





このルルドの泉には、私もフランス駐在中に訪

れたことがあります。

パリの自宅から夫運転の車で行ったのですが、

現地に近付くと特別な空気感が漂っていたのを

今でも覚えています。

すでに観光地化していましたが、本来は私たち

のような信者でもない健康体の人が行くところ

ではないのかもしれません。

現在に至るまで、泉は枯れることなくこんこん

と湧き続けているようです。

私たちが行った時には、多くの人々に迅速に水

を提供できるよう、すでに水道設備が整ってい

ました。

街道に並ぶお土産屋さんには、水を入れるため

の小瓶や大瓶がたくさん売られており、私たち

も小瓶を複数購入しました。

お土産として人に差し上げたりして、我が家に

残ったのは8本ほどだったと思うのですが、娘た

ちがそれぞれ保存していた小瓶はいつのまにか

蒸発して空になっていたのを何年か前に気付き

ました。

私が箱に入れて引き出しの奥にしまい込んでい

た瓶はずっと忘れ去られた存在となっていたの

ですが、東京カテドラル聖マリア大聖堂に行っ

たことで思い出し、10数年ぶりにその箱が開け

られることとなりました。

箱の中には小瓶が6個入っていました。

一つずつ確認すると、なんと4個の小瓶が完全密

封された状態で満水で残っていました。




もはや飲むことはできませんが、まだ残ってい

てくれたことに驚きましたし、なんとなく有難

いなぁという気持ちになりました😊







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