ちんりゅうそうせき
枕流漱石
【意 味】強情で負け惜しみの強いこと。
また、うまくこじつけて言い逃れをすること。
【補 説】「流れに枕し石に漱ぐ」と読む。
「漱石枕流」ともいう。
夏目漱石の雅号「漱石」はこの語からとった。
【故 事】西晋の孫楚が隠遁を望み「石に枕し流れに漱ぐような自然の暮らしがしたい」
と言うべきところを「石に漱ぎ流れに枕す」といい誤った。
そんなことはできないといわれて孫楚は、「石に漱ぐのは歯を磨くため、
流れに枕するのは耳を洗うためだ」といいはって、誤りを認めなかったことから。
漱石の雅号の由来だとは知りませんでした。
本人が頑固者、偏屈者だったのか、はたまたこの語が気に入ったかどうかはわかりません。
ちなみに
本名:金之助
戒名:文献院古道漱石居士
だそうです。
そしてもう一人、この方にもお逢いしました。
【類義語】
下記より選択し、漢字で記せ。
散策 ≒ ??
┌─────────────────────────┐ │たくぼく、しょうよう、きょうか、おうがい、とうそん│ └─────────────────────────┘
逍遥 しょうよう
気の向くままにあちこちをぶらぶら歩くこと。そぞろ歩き。散歩。
逍=さまよう、ぶらつく。
遥=ゆらゆら歩く、そぞろ歩く。
そうですね、坪内逍遥です。
出典は、荘子の「逍遥遊」です。
”何ものにもとらわれない自由気ままな境地に遊ぶ”
本名:勇蔵
戒名:雙柿院始終逍遥居士
漢字を通じ懐かしい人に出逢えるのも、素敵だと思いませんか。