ちんりゅうそうせき
枕流漱石
【意 味】強情で負け惜しみの強いこと。
また、うまくこじつけて言い逃れをすること。
【補 説】「流れに枕し石に漱ぐ」と読む。
「漱石枕流」ともいう。
夏目漱石の雅号「漱石」はこの語からとった。
【故 事】西晋の孫楚が隠遁を望み「石に枕し流れに漱ぐような自然の暮らしがしたい」
と言うべきところを「石に漱ぎ流れに枕す」といい誤った。
そんなことはできないといわれて孫楚は、「石に漱ぐのは歯を磨くため、
流れに枕するのは耳を洗うためだ」といいはって、誤りを認めなかったことから。
漱石の雅号の由来だとは知りませんでした。
本人が頑固者、偏屈者だったのか、はたまたこの語が気に入ったかどうかはわかりません。
ちなみに
本名:金之助
戒名:文献院古道漱石居士
だそうです。
そしてもう一人、この方にもお逢いしました。
【類義語】
下記より選択し、漢字で記せ。
散策 ≒ ??
┌─────────────────────────┐ │たくぼく、しょうよう、きょうか、おうがい、とうそん│ └─────────────────────────┘
逍遥 しょうよう
気の向くままにあちこちをぶらぶら歩くこと。そぞろ歩き。散歩。
逍=さまよう、ぶらつく。
遥=ゆらゆら歩く、そぞろ歩く。
そうですね、坪内逍遥です。
出典は、荘子の「逍遥遊」です。
”何ものにもとらわれない自由気ままな境地に遊ぶ”
本名:勇蔵
戒名:雙柿院始終逍遥居士
漢字を通じ懐かしい人に出逢えるのも、素敵だと思いませんか。
本人の意思なんでしょうかね??
戒名とは言え「漱石居士」なんて字面を見るといかにも意固地に見えます ^^
「始終逍遥居士」というのも面白いです。
戒名を面白がるのは不謹慎ですが…
「逍遥」と言えば大通逍遥地ですね。
そんな言い方をする人に会ったことはありませんが、昔の観光案内書で見て覚えました。
…などと言いつつ、夏目漱石も坪内逍遥も、その作品を一度もマトモに読んだことがありませんごめんなさい失礼しました。
申し訳ございません、変なところにチェックが入っていました。
名付け親がそれぞれ違いますね。
本名(俗名)=親
ペンネーム=自分
戒名(本名)=自分・お坊さん
漱石も逍遥も俗名が一文字もなく、ペンネームが戒名というのも興味深いです。
「大通逍遥地」
初めて聞きました。なんとも風情がありますね。
「大通り公園」よりずっといいじゃありませんか。