怠け者が 譫言 をほざく。
セン
たわごと、うわごと
譫
【解字】形声。言+。音符の(セン)は、くどくど言うの意味。言を付し、ことばが多いの意味を表す。
- たわごと。うわごと。病気などで意識がはっきりしないときなどにいうとりとめのない言葉。「譫語」「譫言」
- 多言。おしゃべり。
一級の読みを学習していると何度も繰り返し間違えてしまう字がある。
もちろんわたしがうろ覚えなのははっきりしているが、原因がわからなかった。
セン
どうやら音符の「セン」という読み方の呪縛から逃れられなかったみたい。
準1級までは、漢字の音符を読めば大体正解だったが、そう一筋縄でいかないところが1級の難しいところ。
意符によって音符の読み方が「セン」「エン」「タン」と変わるみたいです。
セ ン | エ ン | タ ン | |||
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瞻 | 瞻仰 | 檐 | 檐鈴 | 憺 | 惨憺 |
瞻望 | 頽檐 | 澹 | 澹然 | ||
蟾 | 蟾宮 | 簷 | 簷溜 | 恬澹 | |
蟾兔 | 茨簷 | 擔 | 擔(担)保 | ||
譫 | 譫言 | 負擔(担) | |||
譫妄 | 膽 | 熊膽(胆) | |||
贍 | 贍賑 | 嘗膽(胆) | |||
贍饒 |
ただし、檐 については、
「エン」だけではなく「タン」という読み方も存在します。
しかし現在、「檐」は「担」の新字体で表記されていますので、
1級の問題には 檐=「タン」は出題されないと思われます。
「セン」「エン」「タン」の読みかえについては、熟語で憶えるしかないのでしょうね。
この記事を書いたのも自分の頭を整理し、覚書というか備忘録として書いたのですから。