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身の丈を知ったお世話『ホテルジューシー』

2022-03-24 07:49:20 | ミステリー小説から見えるもの
「一夏の思い出、身の丈を知る」
旅は非日常を探すもの、日頃とは違う景色に、雰囲気に癒され、そして人との出会いも楽しむもの。この小説でも宿に泊まりに来るお客は様々でそれぞれの人生を背負い新たな物語を作っていく姿は面白い。宿に泊まる人々、一人旅、行商人・商売人、老夫婦、気晴らしの学生、恋人探しの旅人、訳ありの追われる身の旅人などなど宿で知り会うもの楽しいものだが、人によっては余計なお節介など無用な人もいる。今流なのか「旅」はいろいろあると言うことだ。人にはそれぞれの事情があり、訳ありの行動もあると言うこと。文中で気に入った言葉:
「こんなところで2回会ったら運命、もう友達よ」
「人生はたまに、他人の手でかき混ぜられた方が面白い」
「人間味あふれる職場って何かいい感じ」
『ホテルジューシー』坂木司
「概要」大家族の長女に生まれた天下無敵のしっかり娘ヒロ。ところがバイトにやってきた那覇のゲストハウス・ホテルジューシーはいつもと相当勝手が違う。昼夜二重人格のオーナー(代理)や、沖縄的テーゲー(アバウト)を体現するような双子の老ハウスキーパーなど規格外の職場仲間、さらにはワケありのお客さんたちにも翻弄されながら、ヒロの夏は過ぎてゆく――南風が運ぶ青春成長ミステリ!!
太っ腹の女将さんタイプのヒロ、世話好きで、曲がったことが出来ない真面目なでちょっと茶目な女性だ。世話好きも度を超えると胡散臭くなるが美人でもないヒロはとても人間味ある性格、だから多少荒く男性っぽくなる。
ーリゾート宿から移った「ホテルジューシー」は古ぼけた宿で人も少なくヒロに今までない経験をさせることになる。それは宿の受付から帳簿までの仕事をほぼ任されるほどの仕事となった事とお客との出会い。人のお世話の「身の丈」を知る




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