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災害・感染の準備判断不足で判った日本の政局『戦国会津唄』

2021-05-20 08:00:18 | 歴史から学ぶ
@「戦国会津唄」いずれ戦が始まることを予知して軍用金と武器類を日頃からかきかき集め用意した。当時は「吝(けち)」と言われ罵られ生活費も節約、お金も「金貸し」をするほどに贅沢を詰めた武家家族がいた。ところがいざ戦いが始まると誰もがアタフタ混乱、が準備万全と構えていた家族が一躍尊敬される存在になった、と言う話。現代でも地震災害へ平和なときに用意周到に準備をしておけば生き残れるかもしれない。「緊急事態」に対し安心材料として準備しておくべきだ。日本の政局において、東日本大震災、コロナ感染でもそうだが、政府の準備が全くない、学習機能がなく、行き当たりばったりで結局解決策がでない事前投資(病床・看護婦・ワクチン開発)も無く、給付金なども後回しなど・・・やっぱり3流の政治家では課題の山盛りになるだけか。
『山本周五郎作品集12』山本周五郎
「戦国会津唄」
城代の父の倹約ぶりは家族を悩ませる程に、また武士の金を貸し取り立てるまで、世間では悪い噂が飛び交うようになり、一人娘の許嫁先も借金で苦労し遂に勘が切れて疎遠となった。ところが石田三成と徳川家康との戦いが始まるとのことで会津藩は貧泊していた。そこに登城した父は「軍用として永楽銭一万貫、黄金15万両確かにご返上申し上げする。お納下さりますよう」とまた「稗を食い楢の実を食べ、乙女盛りの一人娘に正月の晴れ着も与えず、木綿布子を着せてすましましたのも吝嗇ではなく、一朝事ある時の用意に、営営として軍用の資を蓄える為だったのだ、貸した金も外聞も構わず取り立てたのは、主君から預かった大事な軍用金をいたずらに分散させたくなかったからで、この日のあることは必至と存じ、武器物の具の類だけは十分買い集めておきました」と上告する。やがて城主を含め城下の者全員がその父を称え、一人娘の縁談も無事行われた。(誰が何を言おうと日頃の備えは十分にしておくことが肝心)
「半化け又平」
バカ扱いされた下郎は秘伝を持つ道場に入り、その秘伝を盗もうとしていた。ある時その道場の一人娘に練習風景を見られると只者ではないことを見破っていた。同上主娘の父は秘伝伝授と跡継ぎを選ぶ試合を門弟にさせる。すると娘がその下郎を参加させるように願いでると糸も簡単に負けを認めたが父は門弟に修行が足らないと跡継ぎを遅らせた。そのことで門弟たちがこぞって父を闇討ちを計画してすると下郎が門弟たちを悉く断ち失せる。下郎は別の藩からの武士であることを打ち明ける。(秘伝は隠すことより広く広めることも大切
「蒲生鶴千代」
和歌を楽しむ若干13歳の若武者が国学、和歌、儒教・仏教で驚くべき才能を見せていた。ある時元武将が蒲生賢秀のお子であり信長のご息女を嫁にと言われた若武者に「これからの武将としての国を治め、正しい戦をするためには学問をするのも宜しいが虜になってはいけない。武将たる者はただ強いばかりでもいけないが、真の武将になるために兵法武術をお学びなさい」と助言した。だが若武者はいざ戦いが始まり初陣するまでその価値を侮っていた。そこに元武将が現れ戦術を伝授、すると勝利、信長からの褒美を受けた。(器には器にあったものを必要とする



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