ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

戒名と法名の違い 仏教の基本『日本人のための仏教ガイド』

2022-09-19 11:46:02 | 歴史から学ぶ
@現代お寺に行くのは年に数回の葬祭くらいに行く程度しかならないが、仏教の基本を知る事の大切さは現代の世の人々に欠け始めている事柄を暗示させてくれる。特に三毒(貪瞋痴)と言われる人間の邪悪・邪念が「利己主義・自己主義」で様々な格差・混乱・戦争を生んでいるように思う。
『日本人のための仏教ガイド』永田美穂
「概要」お釈迦さまの伝記、仏教のおしえ、歴史、仏像の見方など、多彩な内容を満載。お釈迦さまの伝記、仏教の基本的な教え、仏教の歴史、仏像の見方など、多彩な内容を満載。
出家を決意した理由
自然界での植物や虫や鳥が互いに弱肉強食を繰り返しているのを見で生きるものの運命の儚さを痛切に感じたこと。自分が生・老・病・死の問題に回答を得るには出家し修行者となるしかない
ーお釈迦様(釈尊)の29歳のパパだった
出家は一時のパパであり名をターフラ、母は第一妃ショーダラー(結婚後12年後の子供)
苦行6年(衰弱した体)となったが、その後45年間に亘る遊行、布教、80歳きのこ毒で没
「所業は無情である」(あらゆる現象は移ろでゆく)
「お釈迦様」は紀元前566年に誕生したと言う説、463年と言う説
(キリストはその500年後に生まれている)
ー4つの聖なる真理
「苦諦」(煩悩の有様)「実諦」(原因理由)「滅諦」(悟り後の有様)「道諦」(悟り手段)
「苦諦」:愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦
「実諦」:三毒(貪欲・瞋恚・愚痴)
「滅諦」:「無明」理論的な悟りと実践的な悟りが必須 
「道諦」:無明になる状態の方法を教えること
ー仏堂の修行(戒・定・慧)3学
戒:戒律をも守ること
定:邪念にとらわれないこと
慧:真実を身をもつための知恵
「悟り」の対局が「煩悩」(108つ)がると知る事
「供養」(供物・施物)「布施」(宝・金・言葉)
ー「お経」
「般若心経」最も古い貝葉の現存
「仏教聖典:経蔵・律蔵・論蔵)
「法華経」「華厳経」「密教経典」「浄土教経典」「阿弥陀経」
日本への仏教伝来
6世紀中頃、538年~百済の聖明王からの貢献物としての仏像、経典類
進歩派の蘇我氏(vs保守派の物部氏)が仏教を利用し政治軍事を統制する
推古天皇による聖徳太子時代に憲法その他官僚制度への登用で仏教普及(飛鳥建築等)
中国からの鑑真、最澄、空海(弘法大師)、法然、親鸞、一遍、栄西、道元へと宗派が完成
仏像 如来像、菩薩像、天部像、明王像(4つ)
如来像:人間で形で表す32相(釈迦如来・薬師・阿弥陀・毘盧遮那・大日)
菩薩像:未来の如来(弥勒菩薩・文殊・普賢・地蔵・虚空蔵・日光・勢至・観音)
天部像:蓮華座等には座ることができない像(仏教の守護神:梵天・帝釈天など)
明王像:曼荼羅の世界をもつ守護する神、火災と怒りも愛のための王(不動明王など)
ー仏具とお寺・竜(仏教を守る味方)
糞掃衣袈裟(ボロボロの袈裟)・鉢(食器)・数珠・木魚・魚鼓(ほう)・幢慢(のぼり)
天蓋・錫杖(しゃくじょう・毒蛇・毒虫除け)・独鈷杵
金堂・本堂(本尊の安置場所):法隆寺・唐招提寺・興福寺・三井寺・東寺・根本中堂
梵鐘:最も古いのは法隆寺の鐘、美しさでは平等院、音色では三井寺
五重塔は土饅頭(墓):仏陀など尊敬される聖者たちの遺骨(舎利)
竜:人間雨や建物を守る神・鳳凰・麒麟(西洋はドラゴン:退治すべきものという印象)
金毘羅:「ワニ」のこと
「草冠」仏門で嫌われるもの:ねぎ、らっきょう、にら、ニンニク、はじかみ(5葷)
お経から出たカタカナは江戸時代の国学者本居宣長によるもの(梵字の影響)
戒名:一定の修行を終えたものが師によって授かるもの
浄土真宗などは法名として全て「釈」(女性ならば釈尼)、戒名として「居士(男)、大師(女)の他に「院殿」「院」「信士・信女」の呼び名がつく



最新の画像もっと見る

コメントを投稿